2021年02月17日

すばらしき世界

2本立ての2本目。
これはねー、見て良かった!って思った。
これも職業病的にセレクト&役所広司さん好きだー!でセレクト。
原作は佐木隆三さんの「身分帳」。
犯罪者(受刑者)さんの履歴が書いてあるものなんですって。

人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司らの助けを借りながら自立を目指していた。そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田とやり手のプロデューサーの吉澤が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが……。


前科10犯、塀のあちら側には6回ほどお勤めにいかれ、刑期満了で釈放された男性が主人公。
彼は幼少期に母に捨てられ、児童養護施設で育った過去があります。施設を飛び出て、ヤクザさんにひろわれ、任侠の世界であれこれあったみたいです。
今回は、釈放後に母親探しをなさるんです。
お母さんを探して何を聞きたかったのかな。「なぜ産んだの?」「なぜ捨てたの?」…もっと別のことかな。
児童福祉施設で働いてた頃、ちょっと処遇が難しい子がいて、スーパーバイズで「どんなに周囲が親の情報を隠しても、この子は自分の意思で親探しをする日が来ます。自分のルーツがどこにあるのかを確認することは、とても大切なことだからです」と言われたことがありました。
母親探しとご自身の生活の安定を図るための就労、それを支える支援者さん達との交流をとおして、お話が進んでいきます。
途中、福岡県民が喜びそうな福岡空港(しかも飛行機は北九州の会社・スターフライヤー)、西鉄バスなんかが出てきて、萌え萌えしました。
そうそう、お仕事探しがうまくいかない時期に、やっぱり昔の仲間のところに行っちゃうんです。居場所がなくて肩身が狭かったのかな。ヤクザさんの世界は居心地がいいのかな。でも、あちらの世界には染まらず、カタギの世界で頑張る主人公さん。えらいぞ!
最後はちゃんと就職できて、支援者さん達からもお祝いしてもらえて、超ハッピー!
と思いきや、就職先で偏見に満ちた言葉を同僚達から言われたり、それでも受け流したり…
そんな世界って「すばらしい」のかな?

ラストはもっと悲しい出来事で締めくくられていたけれど

再犯防止、生活保護、地域の受け皿…
いろんなことを少し立ち止まって考えるいい機会になる。そんな映画でした。
posted by Deanna at 20:56| Comment(0) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ファーストラヴ

好きな英国映画の公開がずーっとずーっと先になってしまって、何を観たらいいかわからなくなってきている今日この頃。
久しぶりに映画2本立てをやっちゃいました!
まずは職業病的にセレクトした『ファーストラヴ』
島本理生さんの同名小説が原作です。

父親を殺害した容疑で女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女の「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉が世間を騒がせる中、事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる


というお話で、容疑者の女子大生さんが父親を殺した→動機はそちらでみつけてください=言語化したくない過去がある →性的虐待?という予測を立ててしまうよね、職業柄。実際、そうだったわけだけれども。
ちっちゃい時から男性に好奇の目で見られ、助けてほしいのに一番助けてほしい母親は助けてくれず(母もリスカの痕があるから、なんか暴力受けてたんかなーっていう予測がちょっとだけできる)、見てて辛かった。
で、この女子大生にズバズバ切り込んでいきすぎな公認心理師さん(どうも原作では臨床心理士らしいが)、この人自身もちょいとまた複雑なトラウマを抱えておいでらしい。支援者が被援助者のトラウマを扱いながら自分の傷に向き合うってのは、職業倫理的にどうなんやろうと個人的には思うけれど、そういう部分がないと、きっと話の深さが深まらなかったのだろう。いや、原作まだ読んでないからわかんないけど。

幼少期のトラウマをケアするって、難しいね。
そしてあんなトラウマが残らないような子育てをしたいね。
って思ったのでした。
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2021年02月14日

誕生日休暇

1年前の2月13日、グアムから帰国。
調子こいてピアスあけてから1年。
新型コロナ関連の状況はなかなか収まらず、不要不急の外出は自粛し、海外旅行などとんでもない。
こんな状況で、お誕生日はどこに逃避しようか… 悩んだ末に選んだのは東北地方の仙台。行ったことないし、伊達政宗かっこいいし、中学時代の先輩がお仕事で仙台に行ってて「来たら?」って言ってくれたし。

仙台で行ったところ
・青葉城跡
・瑞鳳殿
・松島(日本三景の一つ)
・仙台市博物館
・宮城県美術館
・仙台のハリストス教会

仙台で食べた、普段食べないもの
・牛タン
・ずんだ餅
・みそラーメン

伊達さんって、華美なだけじゃなくて、侘び寂びも理解なさってるし、粋だし、かっこいいわーって改めて思ったのでした。

先輩に連れてってもらった牛タンのお店の方とおしゃべりしてたら、そのお店で修行してた方がこちらでお店を出してらっしゃるんですって。なんて偶然かしら!お店の名刺をいただいたので、今度行ってみよう。

宮城県美術館へは、クレーの絵を見たくて行きました。お目当ての絵もちゃんと見たのだけど、その前にネオ・ダダ(前衛芸術)に参加された岸本清子さんの「最後の晩餐」っていう作品を見て、うわー、そうきたかー!っていう衝撃。
ネオ・ダダがよくわからないので、そこらへん詳しい知人に尋ねたら、「ネオ・ダダかー。風倉匠さんからクレーの画集もらったなぁ」っていう謎の回答をいただきました。鮮やかにクレーとネオ・ダダを結びつけてるけど、結局私はネオ・ダダについて何も理解できてません…汗。そして風倉匠さんについてwikiさんにお尋ねしたところ、ご高名な前衛芸術のパフォーマーだと教えてくれました。知人の人間関係が一層謎に包まれた瞬間でした。

何にせよ、良い風景に出会い、会いたい人に会い、会いたい人から誕生日を祝ってもらい、幸せな数日間でした。これでまた1年間頑張れます。

こちらに戻ってきた日の夜、福島沖で地震があり、仙台も震度5強だと速報が流れました。
皆さんのご無事をお祈りしております。
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2020年03月04日

最近のできごと

あっという間に3月。
2月のお誕生日休暇中に、ちょっとグアムに行ってきました。28年と半年ぶりです。
ほとんどホテルのプライベートビーチで読書をして過ごしましたが、気分転換にバスに乗ってウロウロしたりもしました。
台湾でもそうだったけど、英語で話してるのに日本語で返事されるっていう…英語で話してくれて大丈夫なんだけど。
次はどこに行こうかな。

台湾にいる頃に「武漢でコロナウィルスが発生」というニュースが報じられて、グアムに行く頃には「ここ2週間で中国に滞在してた人は米国には入国させません!」になってて、今は日本でも厳戒態勢。
ウィルスって肉眼では見えないから、疑心暗鬼になっちゃうのもわからなくはないけど、落ち着いて、いつも以上に衛生に気を付ければ、予防できると思いたい。

2月の終わり、海老さまの勧進帳を観に行く予定だったのに、急に休演になりーの。
3月は予定していた演奏会が中止になりーの。
4月に出演予定の演奏会の練習も全部中止になりーの。
どこまでもコロナウィルスの影響が出てます。

はやく落ち着くといいな。
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2020年01月22日

貧困とは。

誕生日プレゼントに「優しさ」を欲しがる後輩男子。あちこち探しまわってようやくみつけたプレゼント、教皇フランシスコ 日めくりカレンダー。パパ様はこの世で一番優しさに満ち溢れた方だと私は思う。
ただ、この後輩男子はどうやら世俗的な優しさ(目に見えるもの)を好んでいるようで、パパ様のメッセージの奥深さには全く気づいていない。残念。

で、探しまわってる間に書店で「貧困女子」なる本を手に取ってしまい、なんとなく購入。
著者によると、貧困女子は国の施策の被害者であり、国の施策と国の施策を良しとしてきた中年男性が悪いのだそうだ。全く共感できない主張である。
そして、貧困女子がなぜ貧困に陥ったかについて39名の証言が掲載してあるのだけど、どれもこれも「それ、あなたが自分で選択した結果でしょ?」と言いたくなる内容ばかり。例えば「彼氏の借金を返すために風俗で働いたのに彼氏に捨てられた」とか「婚活パーティーのために自分磨き(習い事とかエステとか)をしている間に借金作ってしまって…」とか「すぐに男性を好きになってしまうので、父親が誰かわからない子を3人産んだ。シングルマザーで頑張ってるけどお金が足りない」とか。全く理解できない。
なぜ貧困女子が「助けてほしい」と言えないのか、そこを掘り下げてほしかった。

唯一理解できたのは、「貧困女子は、経済的な貧困だけでなく、関係性の貧困、情報の貧困を抱えている」という部分。
個人的には、一番大きな原因は「(適切な)関係性の貧困」だと思う。ご自分の狭い世界で生きてらっしゃって、似たような境遇のお友達もいらっしゃるから、ご本人たちは「関係性の貧困」だなんてこれっぽっちも思ってらっしゃらないんだろうけどね。

まぁ、考えるきっかけを与えてくれるという意味では読む価値のある本かもしれませんが、あまりおすすめはしません。

この本に登場なさっている39名の貧困女子さんたちや貧困女子さんに連なる方々を主が導いてくださいますように。
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2020年01月15日

雑記

2泊3日で台湾(台北)に行ってきました。
だいたい冬になると鬱々としてしまうので、どうせなら暖かいところに行って気分転換しよう、くらいの感じで、とりあえず航空券だけおさえてました。
12月下旬頃から急激に体調が悪くなり、同じ時期に仕事でもとても嫌な思いをすることが重なりました。なので、年末、上司にいろいろと話を聞いてもらいました(特に仕事のことについて)。だからといって何か解決策があるわけでもなく、やっぱり体調は悪いまま。
年があけて、もうどうにもならないところまできていたので、頼りにしている友人にも相談に行きました。

出国の日、その友人から「台湾楽しんでる?」と連絡が来ていました。あ、そう言えば、台湾旅行の話もしたかもしれない。話した私はその程度にしかおぼえてなかったけど、友人はいろいろと気にして覚えてくれていたのだなと思うと、とても嬉しくなりました。

帰国する寸前、また別の友人から連絡がきていました。帰国して詳細をきくと、とあるパーティーへのお誘いでした。

私はひとり旅が好きです。誰にも邪魔されず、気がむくままウロウロする。こんな贅沢な時間の使い方はないと思う。
その一方で、仕事の、特に自分が得意とする分野で頼りにされないと、無性に腹が立つ。ひとりでいいやと思っているくせに、誰かに頼られたい。
なんだ、その矛盾は。
まぁ、でも、いつも旅に出るたびに思うのですが、たくさんの人の中で生きてるんだなぁと感じます。
まとまったようでまとまらない。
おやすみなさい。
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2019年12月10日

The peace prayer of St. Francis

アフガニスタンで現地の方のために活動をされていた中村哲医師が銃撃され、命を落とされたというニュースに衝撃を受けています。
私は、直接お会いしたことはありません。でもなぜか中村医師の活動を知っています。どこで知ったのか、それすら思い出せないのですが、いろんな方の魂をゆさぶっていることは確かです。
中村医師の活動は、一貫して現地の方の生活基盤を整えること、つまり、現地の方々に心を寄せていたように思います。様々なメディアでこのような活動に触れる機会があるわけですが、知れば知るほど、アッシジのフランシスコと、そのフランシスコから教皇名をお取りになった教皇フランシスコを思い起こします。
アッシジのフランシスコは、自身は裕福な家庭で生まれ育ちましたが、修道士になり、貧しい者のための活動に身を捧げました。
先日お会いした教皇フランシスコは、先日の来日の際に「武器では平和は作れない」と訴えられました。

教皇ミサでも引用された、アッシジのフランシスコの平和の祈りをここに。

Lord, Make me an instrument of Your peace.
Where there is hatred, let me sow love;
where there is injury, pardon;
where there is doubt, faith;
where there is despair, hope;
where there is darkness, light;
and where there is sadness, joy.

どうぞ、銃撃でお亡くなりになった方々のご遺族に、主の慰めがありますように。そして中村医師の活動が、現地の方々によって今後も継続されますように。


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posted by Deanna at 23:49| Comment(0) | Deanna's Log | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする