Lost In Translation
あらすじ;サントリーウィスキーのコマーシャル撮影のため来日したハリウッド・スターのボブ(ビル・マーレイ)。彼は異国にいる不安や戸惑いも感じ始めている。一方、同じホテル(PARK HYATT TOKYO)にはフォトグラファーの夫ジョン(ジョヴァンニ・リビシ)の仕事に同行してきた若妻シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)が滞在中。彼女は新婚にもかかわらず多忙な夫にかまってもらえず、孤独を感じていた。ホテルで何度か顔を合わせるうちに,2人はやがて言葉を交わすようになり…。
これね,舞台が日本じゃなかったらもうちょっと冷静にレビュー書けるはずなんですよ。ってことで,ちょっと想像してみた。もし私が新婚で,言葉が全くわからない国(少なくとも英語圏の国ではないことは確かだ)に行って旦那さんに放置プレイされてたら…。そりゃ孤独ですね。「あたしはあなたの何なのよぉ!」と思うでしょう(わりと冒頭からシャーロットは孤独感をにじませてたね)。まぁ,一人で東京に行ったらそれだけで日本人の私でも孤独だけどね。なんかみんなセカセカ歩いてるしさ。何かあっても誰も助けてくれなさそうな雰囲気だし(田舎者から見た東京のイメージ)。言葉が通じない国で,誰も助けてくれないという孤独感に関して言えば,トム・ハンクスの‘Terminal’の冒頭の方が上手く孤独感を表現していると思います。
話が逸れましたが。そんな中で同じような境遇の人に出会ったら…。人間,似た物同士 惹かれるようにできてるんですよ(多分)。だからね,ボブとシャーロットがなんとな〜く心を通わせあうのは共感できます。んー。ちょっと違うかもしれないけど,精神的浮気?いや,やっぱりかなり違うなぁ。浮気じゃないもん,本気だもん(益々 意味不明)。ですから,始めに申し上げたとおり,私がレビューを書くには精神年齢が足りないのであります。
それにしても,難解で単調すぎるストーリーでした。だからちょっと突っ込み入れとく。
1.ハリウッド・スターなのに,あんな扱いでいいのか? いくら映画のプレミアではなくCM撮影のために来日したとはいえ,有名人なのだから,もう少しちゃんとした通訳さんを付けてあげてください。そして本人も夜の東京に繰り出して遊んでるし。ハリウッド・スターが東京をウロウロしているのに誰一人として声をかけない。あなた,ぺ(…この人ハリウッド・スターじゃないけどちょっと最近騒がしいので同じカテゴリーに入れてしまいました)とかジョニデとかトムとかが来日中に夜遊びしてたら,見た人みんなパニック起こすと思いません?本当にボブはハリウッド・スターなのかという疑問がわいてくる。
2.CM撮影の監督&通訳さん,「もっとテンションあげて!」の‘テンション’は和製英語なのでそのまま訳すのはやめましょう。…多分,英語ではLet's raise your spirits!だと思います。
3.なんでそこでいきなり京都に行くよ!? 新幹線

4.マシュー南がそのままマシュー南として出演していた。何のひねりもなくて申し訳ないが,フツーに「あ。マシューだ」と思った。やはりあれも「変な日本人」「変な日本の番組」と思われているに違いない…

5.スシ屋に行くって言ってなかった?なんでしゃぶしゃぶ食べてるの?おまけに「自分で料理しなきゃいけないなんて,最悪のランチだったね」って…

6.ケリーが宣伝してる映画って,この映画の中ではタイトル違うけどどう考えても‘Matrix’のことよね?キアヌがどうとか,輪廻転生がどうとか言ってたけど…。キアヌと言えば‘Sweet November’を観ました。まぁ,これも気が向いたらレビューUpします。‘Matrix’についてもいろいろと言いたいことはあるけれど…。
この映画,日本語の台詞のところは英語字幕なしで上映されたそうで,日本語がわからない人は「何 言ってんの?」とはてなマークいっぱいで見たんだろうね。だから,言葉が通じない国での孤独感をよけい身近に感じることができたんだろうけど,日本人は自然と日本語がわかってしまうので,残念ながらその点では映画の魅力が半減してしまうと言わざるを得ません。
レビュー,こんなもんでいいですか?(誰に許可を求めているのでしょうか?)
Have a nice day!
