2005年08月05日

Chapter 3 - Will and Won't

Harry Potter was snoring loudly.(ハリ−・ポッターはでっかいいびきをかいていた)
 ついに登場、我らがハリ−・ポッター!お馴染みのダーズリー家での夏休みシーンです。
 ハリーってば、表紙を見ただけでもおっさんくさくなっているが、昼寝(うたた寝?)している時はもっとおっさんくさいらしい。顔を窓に押し付け、眼鏡はななめに そして口はポカーンと開いている。さすがに「よだれが垂れていた」という描写はなかったが…
 さて、ハリーは日刊預言者新聞で『選ばれし者』と呼ばれてしまっている。ハリーの知らないところで色んな噂が飛び交っているようで。仕方ないよ、ハリ−。だってあなた、「生き残った男の子」なんだもん。嫌でも注目を浴びてしまうのよ。
 
 そんなハリー、ダンブルドア校長先生からお手紙をいただいています。
Dear Harry,
  If it is convinient to you, I shall call up number four, Privet Drive this coming Friday at eleven p.m. to escort you to The Burrow, where you have been invited to spend the remainder of our school holidays.

(ハリーへ。もし良ければ、今度の金曜日の夜11時、プリベット通り4番地に立ち寄ろうと思うのじゃ。それから君を‘隠れ穴’に連れて行く。君はそこで残りの夏休みを過ごすと良いじゃろうて)
ここ数年ハリーは夏休みの途中で絶対にロンの家に行っている。ウィーズリー家で合宿状態。ウィーズリー家って子だくさんだからハリーが1人増えたくらいでなんてことはないんだろうけど、食費は大丈夫?とお金の心配をしてしまう…。
 ハリーは校長先生から直々にお手紙をいただいたにもかかわらず、そして「わかりました」ってお返事したにも関わらず、「まさか…ねぇ」とあんまり本気にしておらず、荷物の準備をしていない。でも校長先生はきちんと来てくれる。
 校長先生の訪問(しかも夜中)であわてふためくダーズリー一家あせあせ(飛び散る汗)
'Who the blazes is calling at this ime of night?'
(こんな時間に訪ねてくるとは、一体誰だ?)
← 開口一番怒鳴ってますよ、バーノンおじさん。まぁ、こんな深夜に身内以外のマグルが訪問したってバーノンおじさんは怒鳴ってるでしょうけど。
どんな時でも微笑みを絶やさないダンブルドア校長先生(そういうとこ、魔法使いだけど英国紳士っぽくて好きだ〜揺れるハート)は
'Good evening. You must be Mr. Dursly. I daresay Harry has told you I would be coming for him?'
(こんばんは。あなたがダーズリーさんですかな。ハリ−が私が来ることを伝えてくれているはずじゃが?)
とにこやかにおっしゃる。バーノンおじさん 意味が分からずお口あ〜んぐり状態がく〜(落胆した顔)
'Judging by your look of stunned disbelief, Harry did not warn you that I was coming.'
(君のその様子から察するに、ハリーは私が来ることを伝えてはいなかったようじゃのぉ)
校長先生、生徒からの信頼薄し!? ハリーも失礼なやつだ!校長先生自らお家に来て下さると言うのに…。

 さて、右往左往しているダーズリー一家をよそに、ダンブルドア校長先生はハリーにSirius BlackのWill(遺言)を伝える。
1.シリウスの遺産はすべてハリーのものに。
 ←ハリー、16歳にして一体いくらお金を持っているのでしょうか?両親が遺してくれた遺産と合わせるとそうとうな額になるのではありませんか?魔法界に相続税ってないの??目
2.シリウスの住居だったnumber twelve, Grimmauld Placeもハリーのものに。
 ← ハリーは『不死鳥の騎士団』本部としてしようしてもらってかまわない、と伝える。しかしブラック家の掟でブラック家の純血の者しかその家は相続できないことになっているらしい。シリウスは子孫を残さずに死んだので、彼の従姉妹にあたるナルシッサやベラトリックスに相続権があるらしいが、ベラトリックスはシリウスを殺した張本人じゃんむかっ(怒り)と怒ったハリーは即刻それを否定。そこでハリーはグリモールド・プレイス12番地の住居を所有する権利を得たのかどうか、簡単なテストを受けることに。なんてことはない、屋敷しもべ妖精Kreatureに命令を出して、Kreatureがそれを受け入れるかどうか、ってだけ。つまり、屋敷しもべ妖精がハリーを主人として認めればOKってことです。
Kreatureはハリーを主人として認めたくないらしく、'Won't, won't, won't -'と言い続けます。
迷ったハリー、ダンブルドア校長先生に'Do I - do I have to keep him with me?'と尋ね、校長先生は「それならホグワーツの台所に送って、そこで働かせてはどうじゃ?」と提案。ハリーがそう命じると、Kreatureも納得したらしく、消え去る。一件落着。
3.ヒッポグリフのバックビーク(改名して今はWitherwingsというらしい)もハリーのものに。
 ←ハリーはヒッポグリフの世話はハグリッドに任せる、と言う。これでまたまた一件落着。

 ダンブルドア校長先生からダーズリー一家に一言 お言葉があり、荷造りの終わったハリーと2人、プリベット通り4番地をあとにするのでした。


Kreatureってcreature(生き物)を連想させるなぁ。The Lord of the RingsでGollumもcreatureって呼ばれていたのを思い出しました。なんかこう、ヒトじゃないけどヒトの一段下みたいなランクにいる生き物、っていう感じ。そんな名前をつけるブラック家って、純血の誉れ高きお家柄だったんでしょうよ。シリウスはそんな一家のつま弾き者だったみたいですが。

*タイトルの'Will and Won't'、始め見た時は「する、しない」って感じで捉えてましたが、これは和歌で言うところの掛け言葉ですね〜ひらめき 「する」っていう意味もあるけど「遺言」のことも指している。
日本語にするとどうなるのかな。「やる、やらない」かな?「やる」の一言で「これをあなたにあげるよ」という意味と「自分がします」の意味を含ませたつもりなんだけど。

さすがに1日1章UPするのは疲れるねたらーっ(汗) でも頑張る〜晴れ
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2005年08月04日

Chapter 2 - Spinner's End

 まだまだダーズリー家に到着しない第2章。
 Spinner's Endに関する解説(というか私の仮説)は,過去の記事(→こちら)を見ていただきましょう。

 第2章の主要登場人物はBellatrix&Narcissa。二人ともシリウス・ブラックの従姉妹で,Narcissa Blackに至ってはLucius Malfoyと‘純血結婚’をなさって愛息Draco Malfoyを設けております。要するに,この2人はDeath Eater(死喰い人)なんですね。その2人が向かった先がSpinner's End。そこに誰がいるかと言うと… なんと Severus Snape!!雷
 スネイプ先生は元々闇の帝王側の魔法使いであったにも関わらず,寝返ったのか何なのか『不死鳥の騎士団』の一員でもありダンブルドア校長先生にも信頼されている人物。まぁ,毎年 なにやら怪しげな雰囲気は醸し出してたけどね。

 この第2章,スネイプの腹黒さをとくとご覧いただきたい
'Narcissa! ―中略― What a pleasant surprise!'スネイプにあるまじきこの台詞。人の訪問を歓迎する性格とは… 初めて知りましたよ,スネイプ先生。
 2人を家の中に招きいれ,'We ... we are alone, aren't we?'(私たちだけよね?)とナルシッサから聞かれるスネイプ。'Yes, of course. Well, Wormtail's here, but we're not counting vermin, are we?'(もちろんそうだ。あぁ,ワームテールがいるが,虫ケラは数えなくていいだろう?)…って,なんでワームテール(人間名・ピーター・ぺティグリュー)が一緒にいるんだよっ!ワームテールってばLord Voldemort側のアホネズミですよ!
 'As you have clearly realised, Wormtail, we have guests.'(わかっているだろうが,ワームテール,お客さんだ)といつものスネイプ口調。なんかこう,人の一段上から物を喋ってますって感じですよ,この人はいつも

 さて,2人のお客さんのうち,ベラトリックスはイマイチ スネイプを信用していません。「何故我が輩を信用していないのかね?」と尋ねるスネイプ。'A hundred reasons!'と怒鳴るベラトリックス。そして矢継ぎ早に
'Where were you when the Dark Lord fell? Why did you never make any attempt to find him when he vanished? What have you been doing all these years that you've lived in Dumbledore's pocket? Why did you stop the Dark Lord procuring the Philosoper's stone? Why did you not return at once when the Dark Lord was reborn? Where were you a few weeks ago, when we battled to retrieve the prophecy for the Dark Lord? And why, Snape, is Harry Potter still arive, when you have had him at your mercy for five yeras?'
(闇の帝王が凋落した時,あなたはどこにいたの?どうして闇の帝王を探し出そうとしなかったの?何年もダンブルドアのふところにいて,何をしてたの?どうして闇の帝王が賢者の石を手に入れようとなさったのを止めたの?闇の帝王が復活した時,どうしてすぐに戻ってこなかったの?私達が予言を回収しようと数週間前に戦ってたとき,あなたはどこにいたの?それに,スネイプ,どうしてハリー・ポッターがまだ生きてるのよ?あなた5年も彼に情けをかけてたの?)
と質問するベラトリックス。
 一方のスネイプは落ち着きはらっていてそーゆーとこ腹黒いんだって,こいつ),悠々とお答えになります。闇の帝王からの命令だとか,ダンブルドア側の情報を闇の帝王側に渡すためだとかなんとか…爆弾やっぱりこの人は,死喰い人のままであったか…と悲しくなった瞬間でございましたもうやだ〜(悲しい顔)
 話は進み,ナルシッサが取り乱してなにやら「うちの息子(ドラコ)が闇の帝王からの命令を受けた」という展開に。何!?ドラコ,16歳にして死喰い人の仲間入り!?ナルシッサは「どうしてうちの息子なのよぉぉぉ」と泣き崩れ(どこまでも親バカ。だからドラコはあんな風になるんだいっ),
'I only meant ... that nobody has yet succeeded ... Severus ... please ... you are, you have always been, Draco's favourite teacher ... you are Lucius's old friend ... I beg you ... you are the Dark Lord's favourite, his most trusted adviser ... will you speak him, persuade him -?'
(つまりね…まだ誰も成功してないのよ…。セブルス,お願い。あなたはずっとドラコのお気に入りの先生だったわ。あなたはルシウス(ドラコパパ)の古き友人よ。あなたは闇の帝王のお気に入りだし,一番信頼されている助言者でもあるわ。あなたから闇の帝王を説得してもらえないかしら?)
とのたまう始末。さっきまで「なんであんたは何年もぬくぬくとダンブルドアの腰巾着やってたのよ!」とベラトリックスから言われてたのに,「闇の帝王のお気に入りで一番信頼されている助言者」って…。この人,いったいどんな二重スパイ生活を送ってきたのかしら?
 そんなこんなで,スネイプから闇の帝王を説得することはできないけれど,ドラコに万が一のことがあったときは助けますよという'Unbreakable Vow'を結ぶスネイプさんなのでした。

 もう,スネイプは信用できません!!むかっ(怒り)

明日は'Will and Won't'をお送りします。
スネイプ先生の隠れファンだったのに〜もうやだ〜(悲しい顔)という方は,ぜひクリックしてください。→人気blogランキング
posted by Deanna at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Harry Potter and the… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月03日

Chapter 1 - The Other Minister

 色々と迷いましたが、英語版の本が出版されていますし、基本的にネタバレ全開で1章ずつハリポタ最新巻を語ることにしました。日本語版が出るまで待つもん有料という方は、読まないでくださいね。

 さてさて、こんなはじまり方って…といきなりハテナマークが頭に飛び交う第1章。だってお馴染みのダーズリー家じゃないんだもん。タイトルの通り、Prime Minister of the both worldsの登場です。Ministerと言っても、魔法大臣ファッジではありません。そこがこのタイトルのミソ。‘The Other Minister’なんです。もう1人の大臣って誰よ?当然イギリスのお話ですから、イギリスの首相ですよ。ブレア首相に決まってるやん。彼の名前はこれっぽちも出てきませんよ。新聞だろうがなんだろうが、英国では自国の首相を'Tony Blair'だの'Mr. Blair'だの敬称略で呼んでますからね。本の中ではしつこく'Prime Minister'と出てくるのでウザったくなるくらいですよ、全く。
 
深夜夜 首相は1人 首相官邸執務室にて遠く離れた国の大統領からの電話を待っていらっしゃいます。ん?大統領って、やっぱりブッシュか?(笑)するとそこに伝令(!)が。

'To the Prime Minister of Muggles. Urgent we meet. Kindly respond immediately. Sincerely, Fudge.' The man in the painting looked enquiringly at the Prime Minister.
←え〜!!魔法界からのメッセージって、やっぱり絵画アートを通じてやってくるのね〜!!!
'Er, listen...it's not a very good time for me...I'm waiting for a telephone call, you see ... from the president of -'となんとかお断りしようと努力するブレア首相。しかーし、魔法界ってばけっこう強引。
'That can be rearranged. −中略− We shall arrange for the president to forget to call. He will telephone tomorrow night instead'
←ね?勝手すぎない?「魔法界から急ぎの用事があるんじゃい!」と突然アポもなく現れ、「大統領が電話を忘れるよう細工した」とは何事じゃ? お断りする理由がなくなったブレア首相はファッジに会うことにします。

 どう考えても公式会談ではないこの会談。ファッジ到着後のこの一言を見のがしてはならない。'Good to see you again'あなたたちの秘密会談はこれが初めてではなかったわけね???
 イギリスで起きている 最近の妙な現象について話を進める2人。よーするに「あー、あれはね、人間ではなくて魔法使いの仕業なんだよ。闇の帝王の元に死喰い人達が集結していてね〜」と語るファッジ。Sirius BlackがAzkabanから脱獄した際もこうやってファッジが突然現れて事情を説明したらしい。某米国政府がエリア51で妙なことをしていても「あの国はそんな感じさね〜」としか思わないが、英国で魔法界代表とと人間界代表が秘密裏に会合をしているとは…!どこの国でも秘密があるのね〜ダッシュ(走り出すさま)
 と ここでブレア首相がファッジに質問。'Is Serious Black with - er- He Who Must Not Be Named?'(生真面目なブラックさんは あー 名前を言ってはいけないあの人と一緒にいるのか?) これって、発音的には『シリウス・ブラック』に近いけどよくよく読むと『シリアス(生真面目な)・ブラック』。そう、つづりが違うの 気付かれました?
 ファッジの答え;'Sirius Black, you mean? No. Black's dead. Turns out we were - er - mistaken about Black. He was innocent after all.'(シリウス・ブラックのことか? ブラックは死んだのだ。我々は彼を誤解していたことがわかったのじゃ。彼は全くの無実だった) ← ファッジめ!あなたでしょうが、誤認逮捕した上にAzkabanに何年も彼を閉じ込めておいたのは!!! 死んだ後で「誤解していて…」ってもう遅いんだよっむかっ(怒り) Sirius Blackの人生を返せ!
 すったもんだのやりとりの末、ブレア首相がガツンと一発かます。'Now see here, Fudge - you've got to do something! It's your responsibility as Minister for Magic!'(いいか、ファッジ。なんとかしろ!それが魔法大臣としての責任だろう!) ←よくぞ言った、ブレア!魔法大臣との初会合の時には「あなた、私をからかってません?」などとへっぴり腰なことを言っていたときとは大違いだ!(笑)
 'My dear Prime Minister, you can't honestly think I'm still Minister for Magic after all this? I was sacked three days ago!'(首相、こんなことがあった後に、私が未だに魔法大臣だと君は思っておるのかね? 3日前にクビになったんだ!) ← え〜?ファッジさん、魔法大臣じゃないんですね、すでに。あいた〜どんっ(衝撃) …じゃあ、新しい魔法大臣は誰?目
 ってことで、新魔法大臣Rufus Scrimgeourの登場演劇 登場する際はいちいち絵画が伝令を運ぶらしく、'To the Prime Minister of Muggles. Requesting a meeting. Urgent. Kindly respond immediately. Rufus Scrimgeour, Minister for Magic.'と絵が喋る。ブレアもいい加減に絵が喋るのには慣れたらしく'Yes, yes, fine.'となげやりに言ってしまっている。慣れってこわ〜い!
 新大臣とのお喋りのあと、怖いものなしになってしまったのかイライラしたブレア首相がまたまた一発かます。 'But for heaven's sake - you're wizards! You can do magic! Surely you can sort out - well - anything!'(いいか、君たちは魔法使いだろう!魔法が使えるじゃないか!どうにかできるはずだろう!) ←はい、確かにその通りで〜す。でもね、魔法大臣も負けちゃいないよ。
'The trouble is, the other side can do magic too, Prime Minister.'完敗しちゃいましたーどんっ(衝撃)そうなのよ、相手も魔法が使えるのよ〜。あれれ〜な余韻を残したまま、2人の魔法使いは炎に包まれ消えさって行く…(焼かれてるんじゃなくて、飛行粉ね)。
 こうやって読み返してみると、Ministerという単語でファッジを連想させておいて、実はファッジも大臣ではなかった…という展開。
 
 英国首相と言えば、Love Actuallyという映画の中でHugh Grantが英国首相役を演じ、あるスピーチの中で「英国には他国に誇れる文化がたくさんある」と言った上でハリーポッターを例にあげていた。Half-Blood Prince映画化の際にはHugh Grant氏に英国首相役を演じていただきたい。ブレア首相が本人役で出るとか?
すみません。妄想が邪魔をしました。

*()内の和訳は、Deannaの感覚での和訳ですから、細かいことはあまり気にしないで下さい。
 たった1章のレビューを書くのがこんなに大変とは思わなかったふらふら

では、明日はSpinner's Endをお送りします。
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posted by Deanna at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Harry Potter and the… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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