指輪物語(原作本)の方じゃなくて“The Lord of the Rings”大ファンの方 必見

LotR大ファンという英国人女性が自主制作(?)したファンムービー“Born of Hope”が昨年末にYoutubeで公開されて,ものすごーく話題になっているんだとか。
2日前の深夜にチマチマと観てみました。
LotR大ファンだと豪語するだけのことはあって,英国人女性
ケイト(毛糸?)メディソンさん(31歳)一人で監督・脚本・製作その他を手がけたわりには,なんとも見事な70分の映画に仕上がっております。
ストーリーは,LotR本編の序章的な位置付けらしいんだけど,一言で言うとアラゴルンのおとーさん(アラソルン)とおかーさんのお話。
アラソルンはドュネダイン(西の国から中つ国にやってきた長寿血族)の末裔のくせに,ゴンドールの王位を棄てて(執政のデネソールにあとを任せただけなんだっけ?),ご自分は野伏(英語でいうとRanger)になってあちこちをうろついていらっしゃる。闇の王(だったっけ?)サウロン(イシルドュアに倒されたから姿はないけどね)は ドュネダインの血族を始末しようとオークを差し向けてアラソルンを殺そうとしている(という設定らしい)。
アラソルンは野伏生活してたくせに,たまたま命を助けたお嬢さんと恋仲になって結婚して子ども(アラゴルン)が生まれる。「お嬢さんを僕にください」みたいなシーンがあるんだけど,お嬢さんのお父さんが頑固者で(まるで九州男児のようだ),わかりにくい台詞で「娘を幸せにしろよ」的なことを言うもんだから,アラソルンが「今のおとーさまの返事はYesなのか?」みたいなことをブツブツつぶやいているシーンがありました。
アラゴルンちゃんが生まれたのはいいけれど,今度はオークがアラゴルンちゃんの命を狙うわけ。こりゃ〜いかんと思ったアラソルンは,裂け谷に住むエルフ族のエルロンド卿のもとに嫁と子どもを疎開させようとするんだけど,嫁が「あたし あなたと離れるなんてイヤ!」なんてわがままをぶっこいて,「う〜ん。困ったなぁ」と悩んでいるところをオークに襲われ,アラソルンは命を落としてしまう。
事態の深刻さを悟った(悟ってないかもしれないけど)嫁は,アラゴルンちゃんを連れて裂け谷へ…
指輪物語の序章はホビット物語だと思ってました。アラソルンのお話なんて聞いたことないから,毛糸さんが勝手に作り上げたお話なんでしょうけど。でも,アラゴルンが裂け谷で育てられて,アルウェン(エルロンド卿の娘)と恋に落ちて…っていう話は有名(多分。LotRでもそこばっかり取り上げてたじゃん。監督の趣味でね)。
ちなみに指輪を捨てに旅に出たとき,アラゴルンは83歳でアルウェンは2000歳を過ぎてませんでしたかね?エルフ族って殺されない限り死なないから〜。アルウェンってものすごーく姉さん女房だったのね〜。
まぁ,このファンムービー観ていて思ったのは,この嫁さん めちゃくちゃ楽天家やな〜ってこと。自分の子どもが命狙われてるのに,わざわざ「護衛に」ってエルロンド卿が息子2人を差し向けてくれているのに,子どもの命より自分の願望優先。おいおい…
嫁のわがままのせいで,アラソルンは命を落とす。
この命を落とすシーン,本家・LotRでボロミア様がオークに襲われて死んじゃうシーンにうりふたつです(爆)。あたし,ファンムービーを観ながら「ボロミア?・・・ボロミア?」って何度思ったことか。
そしてエンドロール。これまた,本家・LotR第三部のエンドロールとうりふたつ。さすがに音楽は違ったけど。
タイトルのBorn of Hopeって,そのままアラゴルンの誕生のことを意味してるのね。
アラゴルンにはエルフ語での幼名がついてるんだけど,それがEstel。日本語に直すと“希望”。「のぞむくん」みたいな名前らしい。
ゴンドールに帰還して王位に就いたあとはエレスサール(エルフの石?)って名乗ってなかったっけ?
残念なことに,このファンムービー,日本語字幕ついてません。しかも全編 英国英語(+時々エルフ語)なのです。
どなたか,日本語字幕をつけていただけないでしょうか(戸田奈津子さんだけはダメだよ)。そしたら日本でもヒットすると思うんだけどな。
久しぶりに指輪熱再燃。
でも今日と明日は指揮トレだから…(汗)
数日前からのヒット語録『2ndバイオリン ください!!』
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ミドルアースの風※Born of Hope公式サイト →
Born of Hope