Day 2 in Cheltenham
時差ボケではあったけど、朝、小鳥のさえずりで目覚めました。
朝ごはんの時間まで私の部屋に付いている専用のお庭から裏の丘を眺めたりして、朝食へ。
宿のご主人(しぶくてジェントルマン)が朝ごはんを作ってくれました。滞在した宿は4種類の朝ごはんを準備してくれていて、Full English Breakfastか、パンケーキか、軽めのもの(スクランブルエッグとサーモン)か、フルーツとサラダだけか…
お腹空いてたし、調子こいてFullを選んだのですよ。
目玉焼き2つ、ベーコン2枚、トマト、マッシュルームに豆のケチャップ煮。これにトースト2枚目ついてきました…
ぎゃあ!多いようっ(泣)
けど、ご主人がイケメソなので頑張って食べました(なんか違う)。
やはり、英国の食べ物はどれも素朴な味がしますねぇ。あと、バターの風味が違う。日本のバターよりも濃厚。
朝ごはんのあと、とりあえず街に出ようとは思っていたものの、行き方がわからん。てか、バス乗ればいいのはわかるけど乗り方がわからん。
宿のご主人前にバス停があったのでなんとなくそこで待ってみた。バス、来ない。
日本人的には、バス停にはバスの時刻表があるもんだと思ってたのだけど、このバス停には時刻表もない。停留所の名前もよーわからん。なんなんだー‼︎
仕方ないので、もう一つ先の停留所まで5分ほど歩いてみると、ここには時刻表がありましたよ。1時間に1本しかない、学校が休みの日には運行しないバスがある、日曜日はそもそもバスなんかないぜ!ってことがわかりました。
他にもバス待ちの乗客らしき人がいて、あ、ここで間違いないんだなってことがわかる。
バスが来た。
問題は乗り方。
ロンドンはオイスターカードを機会にかざすだけなんだけど、田舎の路線バスはオイスターカードなんか使えないし…。
迷ってたら運転手さんが「おはよー。どこまで?終点まで?片道?往復?」って聞いてきて、行き先を告げたら料金を言ってくれて、そこでお支払い。
会話型って初体験だよ‼︎
丘をずいぶん下って、チェルトナムの街中へ。
インフォメーションで地図を買い(30pence)、ホルスト生家への行き方も教えてもらい、いざ、ホルスト生家へ‼︎
確か入場料£5だったはずと思ってお金を準備してたけど、案内係のおじいちゃんが2人出てきて、「驚かせて悪いがね、今は入場料取っとらんのじゃよ。なんせ、雨漏りがひどくて上の階の展示はしとらんからねぇ」と。
あ、そうなんですか…
そこからしばしおじいちゃん達と会話。
他にお客さんいないし、アジア人が1人で来てるってのも珍しかったみたいで、「なんで来たん?」とか聞かれ。
3月に「惑星」弾いたんよね、などと話し。
おじいちゃんが、ホルストの人生を少し説明してくれ、彼が「惑星」を作曲したというピアノも見せてくれました。写真も撮らせてくれたよ。
その後は2階のオーディオルームでしばらくDVD鑑賞。ホルストの娘さん(作曲家)が父について語っていたり、英国の作曲家数名がホルストの音楽について分析していたり…という内容でした。
今度はチェルトナムのプロムナード(久留米的に言うと、アーケードのないちょっと高級ショッピング街)をウロウロ。
その先にある公園で休んだり、またプロムナードをウロウロしてベンチで休んでお茶したり、コーチの出発場所、帰りのバス停の場所を確認したり…を繰り返していたけど眠くなってきたので宿に戻ることに。もう15時近かったけど。
バスって、普通、同じルートを逆に帰っていくもんだと思ってたんですけどね。どうもチェルトナムのバスは違うらしい。
バスの運転手さんに「どこに行くねん?」って聞かれたから「クリーブヒルの宿に戻りたい」つったのね。そしたら、「行きのバスとは違うルートを通るんだけど、近くで降ろしてあげるよ」と言われ。
は?近くで降ろす?
バス停の意味はなんじゃーい!
バスが出発して5分ほどで、いかん、これ、循環バスや…だけん、行きとは違うルートって言われたんや…(汗)と気付く。
なので、行きは15分くらいで街中に着いたのに、帰りは1時間かけて宿に戻るハメになりました。
似たような風景の中をグルグルまわるから、もう自分がどこにいるのか全然わかんない。でもバスの運転手さんがとっても親切で、Cleeve Hill の宿の前でちゃんと降ろしてくれました。
宿で少し休んだ後、せっかくだから丘に登ってみよっかなという気分になり、宿から丘に続く道に足を踏み入れたところ、宿のご主人からHave a nice walk!と声をかけられ、かなりウキウキした気分になりました(笑)。
丘の一番高いところまで登って周りを見渡すと、雲に手が届きそうなくらい空が近い。遠くにチェルトナムのこじんまりした街が見え、時々列車の汽笛の音がかすかに聞こえる。
おそらくもう二度と出会うことのない風景。
たぶんこの風景に出会うために私はここまで来たのだ。もう十分だ、と自然に思えたのでした。
それにしても、The hills are alive with the sound of music って、ホントですね。
そうそう、この日は朝ごはんが多すぎて、昼も夜も食べなくて大丈夫だった。どんだけ多かったんや、朝ごはん…(笑)