2008年01月03日

恋空

 今日は、仕事で『恋空』を観てきました。原作は携帯小説だそうで。
携帯小説といえば、『ラストラブ』を観て思いっきり失敗した覚えがあるなぁ。でも仕事だから拒否権ないしなぁ。
そんなゆるーい雰囲気で観てきちゃった(笑)。
 ストーリーは、至ってシンプル。女子高生の恋愛話。そしてその展開は、例によって
・ありえない出会い
・住む世界が違っていそうな二人
・女の子はだいたい性暴力の被害にあう
・男の子は情熱系
・男の子は、不自然なセリフを数多くしゃべる
・男の子の元カノが曲者
・一度は別れる
・別の人とつきあうが、未練が残っている
・大事なところでコケる
そして最大のお約束
・誰かが癌で死ぬ
やっぱりね〜って感じで、眠いの通り越して頭の中で別の映画を流してたわけですよ。
だいたい曲者の元カノとか、元カレに執着して犯罪まがいのことするんやったら、別のことにエネルギー使えよって感じだし、情熱系の彼氏も「オレのオンナをいじめるヤツは許さねえ!ぶっ殺す!」って…暴力以外の方法を見つけろよって感じ。
お決まりの「あいつ…癌なんだ…」の展開に泣き出す人もいたようですが、あまりに予想通りであきれ果てました。


帰宅後、オペラ観たりBSで「風と共に去りぬ」を観たりしてます。中学生のころに「風と共に去りぬ」を観た日にはあまりにわけがわからなくてぼんやりしてました。
スカーレットって何者?アシュレーのどこがいいと?みたいな。
今観たら何か理解できるんだろうか。


10日は今年初の試写会「アース」に行ってきます♪
やっぱり映画は映画でしか伝えられないことを伝えるべきだ。日本の映画界(?)は何かしら人気が出たら何でも映画化、ドラマ化、漫画化って節操なさすぎだ。
posted by Deanna at 21:20| Comment(4) | TrackBack(0) | Movies I've Ever Seen(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

名探偵コナン 紺碧の棺(2007,JP)

この年でアニメっつーのも何ですが。なーんとなく恒例行事であるかのように毎年映画館で見てしまう「名探偵コナン」。

小五郎に連れられ、太平洋に浮かぶ“神海島(こうみじま)”にバカンスに訪れたコナンたち一行。その島には、海に沈む古代遺跡“海底宮殿”が存在し、300年前に実在した2人の女海賊が遺したとされる財宝がこの島のどこかに隠されていると語り継がれていた。そのため、多くのトレジャー・ハンターが集まってきていた。そんな中、海底宮殿で財宝探しをしていたダイバーがサメの群れに襲われ死亡する悲劇が発生する。単なる事故ではないと見抜いたコナンは灰原とともに捜査に乗り出す。やがて、そんな彼らの前に“ジョリー・ロジャー”という謎の言葉が浮かび上がってくるのだが…。


 私、なんでいちいち映画館で観たんだろう…と微妙に後悔。
 TV版をちょっと拡大しました、程度の謎解きと事件。いままではわりと「おお。コナンって物知りじゃん」と感心する部分がどこかしらあったのだけど、今回はメタンなんとかとかいう地質学者くらいしか知らないような名前を出して説明しただけだった…。それでいいのか、コナン!!
 小五郎のおっちゃんは眠らなかった(でも酔っていた)が、例によって目暮警部と佐藤さんと高木君も登場。それにしても、佐藤刑事の車の運転テクってすごい。いくら警官でも公道であーゆーことをしてはいけないような気もするが。

 今回は、パイレーツ・オブ・カリビアンに対抗意識を持ったのか、海賊ネタで攻めた挙げ句に最後はグーニーズも真っ青なエンディング。予想はしていたのでたいして驚かなかったけど、ここまで予想通りだとなーんかね…。子ども向け映画だから何にも言わないけど、でも子どもにメタンなんとかの説明しても「おお!」とは思わないんじゃないかな?
 とりあえず、そろそろ黒ずくめ集団との決着を早めに付けてほしいです。
posted by Deanna at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Movies I've Ever Seen(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

ゲド戦記/TALES from EARTHSEA(2006,JP)

どんなに悪評が漂っていても、話題作には変わりなし。仕事で観てきましたよん☆

ゲド戦記
多島海世界“アースシー”では、西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の住む東海域に現われ共食いを始めた。それに呼応して、世界ではさまざまな異変が起こり始める。世界の均衡が崩れつつあるのだった。偉大な魔法使い、大賢人ゲドは、災いの源を探る旅に出る。やがて彼は、心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンと出会う。影におびえるアレンを伴い、旅を続けるゲドは、ホート・タウンの街はずれにある幼なじみテナーの家に身を寄せる。そこには親に捨てられた少女テルーも住んでいた。彼女は、自暴自棄になっているアレンを激しく嫌悪する…。

 …思ってたよりも面白かったかも。と観終わった直後は感じたのですが、よくよく考えてみると So What!? と尋ねたくなる映画に変化してきた。これって、「いいとこどりの、本質失い」的な映画なのかもしれない。
 なんだ、アレンのその顔はーーー!!!とか、最後の方はクモ様が妖怪人間に見えてきたりとか(近くに座っていた子どもが恐さのあまり泣いていた)、ジブリにしては ちーっと絵が雑になっとりませんかぁ?とか。いや、そもそも 何故 アレンは父を殺したんですか?

 一番の致命傷は、スクリプトが悪いってことではないでしょうかね。伝えたいメッセージを、そのままキャラに喋らせてしまってる。アホかー!!
いいですか、古今東西 ファンタジー小説は数多くありますし、その大半に「大賢人」だの「偉大なる魔法使い」だのと称されているキャラクターが登場してますよ。でも あなた、ミスランディア(ガンダルフ@ The Lord of the Rings)やダンブルドア(@ Harry Potter)やアスラン(@ Chronicles of Narnia)が現在の世界情勢について物語の中でペラペラと解説しますか?どのキャラクターも謎めいた言い方でもって より良い方向に民を導こうとしているではありませんか。「絶対 こうしなさい!」みたいな言い方はしないし、他の登場人物 ひいては観客が自ら悟れるように手助けしているだけですよね。
 で、ゲドは本当に大賢人なのですか? 世界の均衡が壊れてる− だから?ゲドさん、あなたの一人よがりなお話なんですかいなぁ?だいたい邦題が『ゲド戦記』なもんだから、ゲド中心のお話かという先入観すら抱いてしまいますね。原題は全く違いますけれど。

 こてんぱんに私も酷評してますが、興味深い部分もいくつかありました。まったく映画には活かされてませんけれど。
かつて竜と人はひとつだった。物を選んだ人と、風と空を選んだ竜とは それ以来 会いまみえていない−
…って、それって 人の物欲を何気に風刺しているわけですよね?
闇は光を理解することはなかったみたいなセリフがところどころ出てきてましたが、それって聖書のどこかの箇所じゃないですかね?
 西洋世界のキリスト教文化やユング心理学を理解してないと、難しすぎる題材なのではないかしらね。なにせ、『戦記』とか言いながら、他人や他国と戦うわけではなくて自分自身の弱さとどう向き合うかがテーマなんですから。


 ヤバいことに、この映画の音楽 −ところどころに入っているバグパイプ風の音色− にうっとりしてしまいまして。あんまりセリフのない映画だと思って音楽に集中していたら、いきなりゲドが解説を始めて話が展開していく…というわけのわからない展開ではありましたが、音楽は嫌いではありません。先日から書いているように、『テルーの唄』も好きなんです。でも、あの場面で歌う必要性があったのかは疑問。

そんなこんなで、この夏 人と竜が一つになれたのかどうか、疑問ばかりが残る終戦記念日でした。
posted by Deanna at 22:19| Comment(12) | TrackBack(71) | Movies I've Ever Seen(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

蝉しぐれ(2004,JP)

蝉しぐれ
江戸時代の東北の海坂藩。下級藩士の牧文四郎(市川染五郎)の父(緒形拳)は、藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられた。以後、文四郎は謀反をおこした父の子として数々の試練にさらされるが……。
(FLiX)


 予告編を観てもあまり興味が持てず(だって、映画の核になってるっぽいセリフを予告編でバラしてたから) 観る気もほとんどなかったのですが、中学生の『国語便覧』をなんとなくながめていたら「藤沢周平…蝉しぐれ」という文字が目に飛び込んできました。おぉ、国語便覧にも載るくらい有名な話だったのか、観てみよう…ってことで観てみました(単純)。
 私の予想では子ども時代がストーリーの三分の一、大人になってからのやり取りが三分の二だったのですが、予想以上に子ども時代のエピソードが長かった。まぁ、子ども時代の数々のエピソードがあるからこそ後半が生きてくるのであろうと好意的に観ていたのですが、退屈と言えば退屈…たらーっ(汗) 前半も後半も、日本人にしかわからないと思われる「沈黙の美」とでも言いましょうか、セリフはないけど行間を読め!みたいな、そんな雰囲気に包まれた映画でした。四季の映像の数々も美しかったです。
 染五郎さんが予告編でセリフをバラしちゃってるので、今日は代わりに他のセリフでしめくくりたいと思います。

人はね、1分でその人のいいところを見つけて
1時間で尊敬するようになり
1ヵ月で愛するようになる。
でも、忘れるのには一生かかるのよ

何のセリフだったか忘れたけど。多分、こんな感じのセリフだったと思う。

 ところで、一青窈の『かざぐるま』はあくまでイメージソングであって、劇中やエンディングで流れるわけではないのですね…。ちょっと残念でした。

久しぶりに映画レビュー書きました。今後もよろしくで〜すグッド(上向き矢印)るんるん人気blogランキング
posted by Deanna at 23:32| Comment(6) | TrackBack(12) | Movies I've Ever Seen(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月13日

亡国のイージス(2005,日本)

 迷いに迷って観てきました。
 亡国のイージス
 基本的にDeannaは邦画には興味ない人なんですよ。ちょっと思ったんだけどなんだか最近 自衛隊協力系の映画、多くない?何のためのイメージアップかしら?以前『戦国自衛隊1549』を観た時は「こりゃ〜ヤバかろう」と、あまりにチャチなセットと陳腐なストーリーに苦笑してしまった思い出があります。
 
 そういうわけで、今日はあまり期待せずに観てみました。原作を読んだことがないので詳細は全くわからずに観てみましたが、わりと楽しめました。「へ〜。邦画なのにお金かかってる〜」(←ちょっと偏見?)と思った次第であります。気合いを入れまくって作りました、ってのがよくわかる。ハリウッドの一流フィルムメーカーが携わってるもの、この映画。音楽はハリウッドチックだった。
 話は単純。無敵のイージス(盾)がテロリストに占領された、それを奪還すべく2人の男が立ち上がった、と。人物相関図がイマイチ掴めなかった点がありました(宮津さんと如月さんの関係、名前わかんないけど女の子と中井貴一の関係などなど…)。平和ボケしている日本人に「見ろ 日本人、これが戦争だ」などと言われてもピンとこないですよ。平和の定義だの、国の定義だの、なにやら難しいことも言っていらっしゃいましたが、だからといって自分の主張を通すための手段としてイージス艦を乗っ取ったり垂れ流し的に殺しまくるってのはいただけませんよ。
 なんか こう、言いたいことはわかるんですけど、あんまり上手くは伝わってこなかったかも…。ちょっと残念。邦画にしては上出来だと思うんですけどね。

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2005年07月28日

笑の大学(2004,日本)

 笑の大学
あらすじ;戦時下の昭和15年の東京。検閲官・向坂(役所広司)は劇団「笑の大学」の座付き作家・椿(稲垣吾郎)に次々と無理難題をふっかけ、直せなければ上演中止だと脚本の書き直しを迫る。が、椿はその要求を聞いてさらに素晴らしい脚本を作りあげていく。そんな2人が、ガチンコ対決を通して次第に不思議なきずなを芽生えさせていく様を描く。

 去年 映画館で観ようと思ってたけど迷いに迷って結局観なかった1本。連休の最終日、ちょっと三谷幸喜作品に浸ってみようかと思って観てみました。観終わって最初に思ったのは「別に映画館で観なくてもいいな」でした。出ずっぱりなのは役所広司&稲垣吾郎の2人だけで、ほとんど2人の掛け合いだけで話が進んでいく。ん〜。これって、映画にする必要があったのかな?と思う。テレビの2時間ドラマ枠でやっても支障がなさそうな感じ。
 …とマイナス面を書いてしまったけれど、2人の会話だけで話を引っ張っていき、2人の会話だけで2人の関係の微妙な変化を描きあげているあたりは素晴らしい。微妙な変化が三谷作品らしくて私は好きだ。
 はっきり言うが、吾郎ちゃんはどうでもいい。
 私は小学生の頃から役所広司が好きだった。初めて役所広司という役者を知ったのは、「三匹が斬る!」を観た時だった。小学生のくせに時代劇が大好きという私もけっこう風変わりだったのかもしれない。が、初めて観た瞬間に「この人はすごい役者だ!」と確信した。理由も分からず確信した。当時、周りに「役所広司ってかっこいいって!すごいって!!」と言ってまわったが、誰も理解してくれなかった。日本アカデミー賞主演男優賞にバリバリ ノミネートされ続けるようになって周囲の理解度も増していったわけだ。
 何が言いたいかって、アカデミー賞にノミネートされるくらいの大物だから好きなんじゃなくて、その前からファンでしたってことです、役所さん!!!ハートたち(複数ハート)
ひらめき役所さん、ハリウッド映画でBrad Pittと共演!だそうです。2007年公開予定ぴかぴか(新しい) 楽しみですね〜

 明日から仕事に復帰です。短い休みでしたバッド(下向き矢印)

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posted by Deanna at 23:42| Comment(0) | TrackBack(5) | Movies I've Ever Seen(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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