2021年02月17日

すばらしき世界

2本立ての2本目。
これはねー、見て良かった!って思った。
これも職業病的にセレクト&役所広司さん好きだー!でセレクト。
原作は佐木隆三さんの「身分帳」。
犯罪者(受刑者)さんの履歴が書いてあるものなんですって。

人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司らの助けを借りながら自立を目指していた。そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田とやり手のプロデューサーの吉澤が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが……。


前科10犯、塀のあちら側には6回ほどお勤めにいかれ、刑期満了で釈放された男性が主人公。
彼は幼少期に母に捨てられ、児童養護施設で育った過去があります。施設を飛び出て、ヤクザさんにひろわれ、任侠の世界であれこれあったみたいです。
今回は、釈放後に母親探しをなさるんです。
お母さんを探して何を聞きたかったのかな。「なぜ産んだの?」「なぜ捨てたの?」…もっと別のことかな。
児童福祉施設で働いてた頃、ちょっと処遇が難しい子がいて、スーパーバイズで「どんなに周囲が親の情報を隠しても、この子は自分の意思で親探しをする日が来ます。自分のルーツがどこにあるのかを確認することは、とても大切なことだからです」と言われたことがありました。
母親探しとご自身の生活の安定を図るための就労、それを支える支援者さん達との交流をとおして、お話が進んでいきます。
途中、福岡県民が喜びそうな福岡空港(しかも飛行機は北九州の会社・スターフライヤー)、西鉄バスなんかが出てきて、萌え萌えしました。
そうそう、お仕事探しがうまくいかない時期に、やっぱり昔の仲間のところに行っちゃうんです。居場所がなくて肩身が狭かったのかな。ヤクザさんの世界は居心地がいいのかな。でも、あちらの世界には染まらず、カタギの世界で頑張る主人公さん。えらいぞ!
最後はちゃんと就職できて、支援者さん達からもお祝いしてもらえて、超ハッピー!
と思いきや、就職先で偏見に満ちた言葉を同僚達から言われたり、それでも受け流したり…
そんな世界って「すばらしい」のかな?

ラストはもっと悲しい出来事で締めくくられていたけれど

再犯防止、生活保護、地域の受け皿…
いろんなことを少し立ち止まって考えるいい機会になる。そんな映画でした。
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ファーストラヴ

好きな英国映画の公開がずーっとずーっと先になってしまって、何を観たらいいかわからなくなってきている今日この頃。
久しぶりに映画2本立てをやっちゃいました!
まずは職業病的にセレクトした『ファーストラヴ』
島本理生さんの同名小説が原作です。

父親を殺害した容疑で女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女の「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉が世間を騒がせる中、事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる


というお話で、容疑者の女子大生さんが父親を殺した→動機はそちらでみつけてください=言語化したくない過去がある →性的虐待?という予測を立ててしまうよね、職業柄。実際、そうだったわけだけれども。
ちっちゃい時から男性に好奇の目で見られ、助けてほしいのに一番助けてほしい母親は助けてくれず(母もリスカの痕があるから、なんか暴力受けてたんかなーっていう予測がちょっとだけできる)、見てて辛かった。
で、この女子大生にズバズバ切り込んでいきすぎな公認心理師さん(どうも原作では臨床心理士らしいが)、この人自身もちょいとまた複雑なトラウマを抱えておいでらしい。支援者が被援助者のトラウマを扱いながら自分の傷に向き合うってのは、職業倫理的にどうなんやろうと個人的には思うけれど、そういう部分がないと、きっと話の深さが深まらなかったのだろう。いや、原作まだ読んでないからわかんないけど。

幼少期のトラウマをケアするって、難しいね。
そしてあんなトラウマが残らないような子育てをしたいね。
って思ったのでした。
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2010年09月13日

悪人

深津絵里ちゃんがモントリオール映画祭とやらで最優秀主演女優賞を穫ったとか、妻夫木くんがどーしてもこの作品を映画化したかったとか、その程度の前情報しかなかったけど、ぼけーっと佐賀の映画館に行ってみました。
そしたら!どこから湧いてきたとやろうかと思うくらいの人出で。
そりゃあ、長崎、佐賀、福岡で撮影しとるけん、佐賀人は見にくるとやろうね。でも、あの灯台は館山やろ?

映画は全編 九州弁。
深津ちゃんは大分出身やし、妻夫木くんは柳川やし、あんまり違和感はなかったなぁ。
樹木希林、あのばあさんすごいわ。


人が罪を犯す時って、やんごとなき理由があると思うのね。人を殺して死刑になりたかったとか、誰でもいいから殺したかったとか、そーゆーのは別として。
この映画も、誰が悪人ってことでもなく、それぞれのボタンの掛け違いなんやと思います。はい。

なんかもう切なくて、涙腺崩壊通り越して決壊しとりました。
そんでまた、譲の音楽がいいんだ。邪魔しすぎず、ちょうどよく流れてくる。
スパイ・ゾルゲの音楽とか、音楽がストーリーを壊しよったけんね。あれはないわ〜。
邦画で泣いたのは「手紙」以来です。


それにしても、妻夫木くんって、あんなボソボソしゃべれる人なんやねー。←私の中ではウォーターボーイズで時が止まってる…
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2008年07月19日

ポニョ

思わず ♪ポーニョ ポニョ ポニョ 魚の子♪と口ずさんでしまう今日この頃。
 気になって仕方ないので,公開初日に映画館へ行ってきました。世の中,休日なので,今日は映画館も人がたくさん。

ポニョは魚の子で,女の子で…姪っ子に見えてきたりして大変だったけど。足を広げて寝るとことか,嫌いなものを差し出されたらプイッてするとことか。

いいね,不思議なことでもすんなり受け入れられる子どもと,そんな子どもをちゃんと見守れる親って。
…そんなことを思いながら観ていたのでした。



 4連休もそろそろ終わりです。明後日から5連勤。頑張ります。はい。
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2008年06月24日

西の魔女が死んだ

 今夜は,職場のお勉強会のあと,映画館へ。『西の魔女が死んだ』という映画を観てきました。

中学生のマイが不登校になって,おばあちゃん(日本在住の英国人)のおうちで生活しながら元気になりつつ,自分自身や人生の意味を見つめていくというお話。


マイちゃん,不登校になって生活リズムも狂っていて,でも“魔女”であるおばあちゃんが「魔女修行ですよ。早寝早起きしましょうね」と諭してみたり。
おばあちゃんが「ぐっすり眠れるおまじない」って,枕元にタマネギを吊してたんですが…あれは効くんですかね?
とにかく,おばあちゃんは英国出身(西の方から来た)魔女なわけで,ハーブのことや花のことに詳しい。正当な魔女だぁって感じ。
映画の中で,ハーブティーを飲んだり野イチゴのジャムを作ったりしていて,観ていてやたら紅茶を飲みたくなった私は,帰宅後 紅茶を飲みまくりでございます。
静かな,静かな映画でした。
私には,あそこまで 人里離れた生活はできませんが,あのおばあちゃんのように,いい年の取り方をして,誰も憎まずに,穏やかな余生を送ることができたら素敵だろうなと思ったのでした。

 余談ですが。
 映画の冒頭とエンディングでマイちゃんが乗っている車ですが,内装だけ観てプリウスだと当ててしまいました☆ 後部座席のあの流線型,プリウス以外にありえな〜い!最後にチラリと車の外観が出てきて,やっぱりプリウスじゃ〜ん!という感じでした(笑)。


この映画,原作が気になるので読んでみたい。最近「変愛小説集」という本も気になってます。
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2008年04月20日

名探偵コナン 戦慄の総譜

別に見なくてもよかったんだけど。ここ数年、劇場版のコナンは公開初日に映画館で観るのが慣例になってます。
なので、今年も観てきました(昨日の夜ね)。
『戦慄の総譜』というサブタイトルが示すとおり、音楽家大集合の内容。古畑任三郎で『絶対音感殺人事件』があったように、今回も絶対音感に関連している殺人。…な時点で犯人がわかる(笑)。
 突っ込みどころは相変わらず多い。
コナンは音感がいいのに音痴。
音痴なのに特定の周波数でハモれる。
それって音が違うんじゃなくて、空気が漏れてるだけじゃ…?
ストラディバリウスの音じゃない!
肩当てしてない!
などなど。
 音楽家のはしくれとして、音楽に携わる人があのような理由で殺人に走ってしまうのは理解に苦しみます。そこ、一番説得力がないといけないのに、リアリティに欠けてた…。
 あの、リコーダーの暗号、何度考えてもSHOOTにならないよ。誰か、教えて!
posted by Deanna at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

映画2本立て。

久しぶりの、休日らしい休日。今月の休みはずっと里帰りか勉強の続きみたいなもんで、なんか精神的な休息が取れてなかったのねー。
で、今日は久しぶりにシネコンへ。『象の背中』と‘The Bourne Ultimatum’を観ました。

『象の背中』は役所さんが好きだから観たいなと思っていた映画。癌で余命半年と宣告されたサラリーマンの、死の受け止め方(?)を描いた映画。なーんか、バリバリ仕事してて、よそに女まで作っておいて、あんなに絵に描いたような家族がいるってのが嘘っぽかったけど、死との向き合い方はなかなか興味深いものがありました。久しぶりに「死ぬ瞬間」を読もうかと思っているところ。


ボーン〜は、前作の内容をすっかり忘れてしまってましたが、とりあえず、ボーンが何者なのかがわかればいいかぁと思って観てみました☆ 結局、敵は身内とゆーいつものパターンですけどね。でも、ボーンシリーズを観ると、アイデンティティの確立って大切だなぁって思うのよね〜。人を実験台にするアメリカ政府つて何なのよ?って感じ。


映画観たから、ちょっと元気になったわーい(嬉しい顔)来月はナショトレとかマリアとか観たいなぁ。


…大晦日宿直決定でやや凹み中。
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2006年10月27日

手紙(2006,JP)at PREVIEW

久しぶりに映画のレビューを書く気になりました。昨日,試写会で観てきた映画です。

手紙
川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴(山田孝之)。積極的に話しかけてくる食堂の配膳係・由美子(沢尻エリカ)とも打ち解けることなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。兄・剛志(玉山鉄二)は、弟を大学に行かせるため学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。無期懲役で服役している剛志からは毎月手紙が届いていた。しかし、それが元でリサイクル工場でも兄のことが明るみとなると、直貴は工場を後にする。やがて、大好きなお笑いでプロになる夢を抱き、徐々に頭角を現していく直貴だったが…。

 犯罪被害者の喪失体験については,これまでも何度か取り上げてきた記憶がありますが,犯罪加害者の家族の視線での映画は初体験。最近はそうでもない犯罪が多いように思うけれど,だいたい犯罪ってのは「やんごとなき理由」がくっついて回るものではないかな,と感じてます。この映画の主人公も,そんな「やんごとなき理由」付きの犯罪者の弟で,でも世間はそんなやんごとなき理由なんか理解するわけもなく,「犯罪者の家族」というだけで差別されていく。あぁ,葛藤。
 塀の中のお兄ちゃんと塀の外の弟は,手紙を媒介にしてつながっているんだけど,塀の外にいる弟の人生の展開にあわせて 手紙も変化していくのねー。あぁ,葛藤。
 でね,でね。
 何が一番泣けたかって,一番いいシーンで小田和正の『言葉にできない』が流れてきて。いや,『言葉にできない』が流れたからいいシーンだと感じたのか。ってか,そこでその曲流すのはいかんやろー!!!
…という映画でした。原作『手紙』東野圭吾作だそうです。興味がある人はどうぞ。
posted by Deanna at 19:08| Comment(2) | TrackBack(20) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

トリック 劇場版2(2006,JP)

仕事に復帰する前に、頭のネジを緩めたままですごせる間に、この映画だけは観ておきたかった…。


トリック 劇場版2
関東沖合に浮かぶ小さな島、筐神島。山の頂上には巨大な岩。それは、この島を支配する霊能力者・筐神佐和子(片平なぎさ)が、たった一人で一晩のうちに持ち上げたものだという。そんなある日、上田次郎(阿部寛)のもとに青沼という青年がやって来て、10年前に筐神佐和子に連れ去られた幼なじみの美沙子を連れ戻してほしいと相談を持ちかける。上田は当然のように奈緒子(仲間由紀恵)を巻き込み、2人はいざ筐神島へと乗り込むのだったが…。

 今回も、ゆる〜いトリックワールド堪能しました☆
ただねぇ、
     ズラ刑事(生瀬さん)活躍度8割減 
     里見さん活躍度7割減
     事件の面白味(トリック 驚き度) 9割減
…ちょっと いただけないわ〜。小ネタで笑い取ってどうすんのようっ!!先が読め過ぎる展開でどうするのようっ!!!

 片平なぎささんが、白い手袋 きーーーーって口にくわえてひっぱるあたり、数十年前の「ドジでのろまな亀」で有名な『スチュワーデス物語』を思い出しましたけれど(思い出すも何も、私は生まれていないはずではないのかね?)。その きーーーーーっ をやりたいがために、彼女は手袋してたんですかね??

 それはそうと、上田次郎、あたしゃ好きだね。あんなヒマな物理学者がいたらお目にかかりたいね。‘Don't be afraid. Trust me.’なーんて上田次郎先生に言われた日には、どこまででもついていくよ。…と上田次郎信者のようなことを言っていながら、彼の著書は一冊も購入してません。上田次郎先生によると、ブックオフに並んでいるらしいので、明後日 宿直明けたらブックオフに行ってみようかと思います。


『どんとこい、超常現象』『なぜ、ベストをつくさないのか』持ってる人、感想を聞かせてください。お願いします。 → 人気blogランキング
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2006年04月20日

名探偵コナン 探偵達の鎮魂歌(2006,JP)

見た目は子ども、頭脳は大人、その名は…名探偵コナン!
真実はいつも一つ!!

で有名な江戸川コナンくん(=本名 工藤新一、米花町出身)出演の第10作目映画を観てまいりました。


名探偵コナン 探偵達の鎮魂歌(レクイエム)
謎の依頼主から招待を受け、横浜へとやって来た小五郎とコナンたち一行。しかし男の罠にはまり、蘭や少年探偵団たちを人質に取られてしまう。タイムリミットは12時間。それまでに依頼の事件を解決できなければ、蘭たちに取り付けられた爆弾が爆発するというのだった…。

 実は、心の片隅で
いくら小学1年の身長に縮んだとは言え、ドアの取っ手に手が届かないことはないだろう。
この人達は、1年に何回 長期休暇があるんだろう
蘭ちゃん、高校生なのにお父さん(小五郎ちゃん)にべったりくっついてるのってどうなんだろう
コナン君は、本気で「黒ずくめの組織」の正体を暴く気があるのだろうか
いつになったら小五郎と英理はくっつくのか
蘭ちゃんは何度コナンの正体を疑えば気が済むのか
英理さん、学生結婚の上に子持ちで司法試験合格!? 才媛すぎない?

 などと思っていることは内緒です。

 さて、記念すべき劇場版第10作目のこの映画、オールキャストが売りみたいです。単行本では群馬のへっぽこ刑事(山村さん)のばーさんが映画に登場するといった情報が書かれていましたが、へっぽこ刑事は出てませんでした。ばーさんも出てきませんでした。
横溝刑事は双児。白鳥刑事の下の名前は任三郎。そんなことはどうだっていいんだよ。まぁ、私としては中森さんとか服部さん(平次の父親)や遠山さん(和葉の父親)とか大滝はん(服部さんの部下)とか、渋い系がけっこー出演しては笑いをさらっていってくれたので嬉しかったです。
 過去の作品(特に近年の数本)は、ビルからビルに車でジャンプしてみたり、飛行機不時着させてみたり、豪華客船を沈めてみたり、ありとあらゆる破壊工作を行ってきたわけです。飛行機→豪華客船とくれば、次は宇宙船でも破壊するんじゃなかろうかと予測していたわけですが、今回はド派手なアクションは控え目になっており(ついでに新一と蘭のエピソードも封印)、わりとミステリーに重点を置いた映画となっておりました。結局 あの犯人さんが何ゆえわざわざ探偵を集結させたのか、あまりに身勝手な理由で情状酌量の余地なんかなかったので、拍子抜けしてしまいましたけれども。


 それにしても、コナンも平次ももうちょっとミスリードされてみたりしてくれないと、謎解きがあっさりしすぎてちょっと悲しかったわようっ!それに あたし、新一くんよりもパパの優作さんが好きなの〜。オールキャストなら優作さんを出してほしかったわっ

<余談ですが>
先日、うちのチビと名探偵コナンについて語り合った時のこと。コナンの名前は「江戸川乱歩」と「コナン・ドイル」を足して2で割ったものだ、そもそも工藤新一はコナン・ドイルが生み出したシャーロック・ホームズが好きで…といったことを力説してしまった。
その数日後、お習字の時間があったらしく、その子は私のために「コナン・ドイル」と清書して持ってきてくれました。かわいい子です。


 
占い師から「今日は最悪の日になるよ。家に帰りなさい」と言われて、高校生ごときが「ああ。家に帰るよ。最悪の日を最良の日に変えた後でな」なーんてほざいてるのを目の前で見たら、きっと私はあまりの寒さに凍え死ぬと思います。→ 人気blogランキング
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2006年04月14日

風のダドゥ(2006,JP)at PREVIEW

熊本発のアニマルセラピー映画の試写会に行ってきました。あたし、熊本県民歴が長くなったせいか、随分「熊本」に反応してしまうようになりましてね(笑)。


風のダドゥ
孤独感に耐えきれずに家を飛び出し、阿蘇山中でリストカットし倒れていた16才の少女、浅野歩美(木村 文乃)。彼女を発見した装蹄師の桜田(犬塚 弘)によって「阿蘇ふれあい牧場」に運ばれる。牧場では、元名調教師の安藤幹夫(勝野 洋)とその家族、過去をすてた元高校教師 楠田達夫(榎木 孝明)、失声症の少年が暮らしていた。
歩美は、しばらくその牧場で生活することを決意。阿蘇の雄大な自然の中、彼らの誠実な人柄に触れ、元競走馬メイワジョニーとの出会いを通してしだいに心を開いていく。

 ねぇ。どこから書けばいいんでしょうか。
 なんちゃって心理屋としては、真のセラピストは馬(ジョニー)ではなく桜田さんだったのでは?と思いっきり突っ込みたくなる内容なので『アニマルセラピー』『えいがDEセラピー』等の煽り文句には微妙に違和感を感じるのであります。(あ、結論言っちゃった) 展開が読めるお話だったのは確かなんですが、大自然の映像はいいなぁと思いました。
 そもそも、セラピーとは何なのか。簡単に言ってしまえば『癒し』に他ならないのですが、私が知る限り、セラピーの媒介は何でも良くて、「継続性があること」「クライエントが過去の出来事を整理していく場」だと思っています。整理できたからこそ癒されるわけであって。
 映画の中で、歩美ちゃんはさっきまでリストカットしていた(リスカするくらいに追い詰められていた)とは思えないくらい、ペラペラと自分の心の重荷について語ります。だいたい、リスカしてる時点で死ぬ気はなくて、「誰か、私の重荷に気付いて!」とサインを出しているのです。なので、そのサインを上手に読み取った桜田さんは素晴らしいと私は思います。で、歩美ちゃんの場合、サインに気付いてくれた桜田さんにきちんと言葉で自分の重荷を語り、その問いに対する答えがいますぐにでも欲しいのだ、と言っています。ここまで言語化できてるクライエントも珍しいですけど。
 桜田さんは、じっくり待つタイプの人です。決して焦らない。かと言って、歩美ちゃんのやりたい放題にもさせない。歩美ちゃんの問いにも、一番いいタイミングで一番いい答えを準備している。理想的すぎます。
 おいおい、それじゃ、馬はどこに行ったんだい?と思ってしまいますねぇ。馬は、媒介。いや、むしろ触媒かな。馬がいたから理想的な形でセラピーが進んでいったようにも感じる。そういう意味では『アニマルセラピー』という宣伝文句は間違いではありません。

 この映画は、熊本県が誇る世界一のカルデラ、阿蘇で撮影されました(熊本県民は新しいものが大好き。日本一とか世界一とかも大好き)。「うわー草千里だ!」「米塚じゃん!」「お?根子岳??」などとスクリーンで観る阿蘇の景色に興奮気味でしたいい気分(温泉) 私、阿蘇地方は熊本が世界に誇る『日本のホビット庄』だと思っておりますの。

 5月13日 熊本での先行上映を皮切りに、九州それから本州での上映となっていくのだそうです。馬が好きな方、馬に限らず動物が好きな方、動物と一緒にいると安心する方、日本のホビット庄に興味がある方、是非ご覧になってください。心のすさむ 世知辛い世の中ですが、あなた自身がこの映画で癒されること間違いなしです。 → 人気blogランキング

*熊本県トリビア → 子飼商店街入口のスクランブル交差点は、日本で初めて作られたスクランブル交差点です。渋谷よりも熊本の方が早かった、って自慢気に語る熊本県民多数。
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2006年02月19日

県庁の星(2006,JP) at PREVIEW

県庁の星
 邦画はあまり興味のない私ですが、眼鏡をかけた織田裕二に惹かれちまった(あんたは眼鏡フェチかいっ!)ので観てみました。
K県庁(熊本県にあらず)のキャリア公務員、野村聡(織田裕二)。プライドが高く、組織の中でいかに出世するかが人生の目的のすべてという極端な上昇志向の持ち主。ある時彼は、県政の目玉プログラムである民間企業との人事交流研修のメンバーに選出される。ところが、派遣されたのは田舎の三流スーパー“満天堂”。しかも、野村の教育係となった二宮あき(柴咲コウ)は自分より年下のパート店員。それでも出世のためと意気込む野村だったが、書類とマニュアル優先の仕事しか知らない野村はまるで役に立たず、現場主義で実戦派の二宮ともことごとく衝突してしまうのだった。

 織田裕二と言えば、ノンキャリVSキャリアを描いた『躍る〜』シリーズでノンキャリ警察官を演じていましたが、今回はエリート官僚さんの役。あたしゃイヤだね、口先だけでは「県民のため」なんて言いながら、その実態が見えていない官僚さんなんか。
 私はそんなにでっかい組織の中で働いているわけではないのでよくわかりませんが、大企業なんてのは組織がちゃんとしてなきゃ動かないものなんだと思う。組織がでかければでかいほどマニュアルや書類が優先される。『人間』が『歯車』になっていくのです。私はそれがイヤで今の仕事を選んだのだけれど、時々生身の人間ほど恐ろしいものはないって思う。それだけ返ってくるものもでかいんだけどね。
 さて。この映画、「構造改革」に反対してヌクヌクと私腹を肥やさんとしている(…すっごい悪代官な表現だなぁ)一部官僚・閣僚の方々に観ていただきたい。大切なのは、意識の改革。そして素直な心。そこにいる仲間達。就職した頃に言われました、「人の話を素直に聞ける人でいようね」って。書類に埋もれるのが仕事じゃない。そんなことを思い出しながら映画館をあとにしたのでした。

今日は気分良く紅茶を飲んで眠れそうぴかぴか(新しい)人気blogランキング
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2006年01月25日

THE 有頂天ホテル(2005,JP)

どうも最近気分が落ち込み気味だ。ここらで笑っておこう…ってことで、観てきました。

THE 有頂天ホテル
都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉(役所広司)に課せられた責務。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊たちを襲う数々のハプニング。はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?

役所広司 副支配人(宿泊部長)・新堂平吉
松たか子 客室係・竹本ハナ
佐藤浩市 国会議員・武藤田勝利
香取慎吾 ベルボーイ・只野憲二
篠原涼子 コールガール・ヨーコ
戸田恵子 アシスタントマネージャー・矢部登紀子
生瀬勝久 副支配人(料飲部長)・瀬尾高志
麻生久美子 憲二の幼馴染・小原なおみ
YOU シンガー・桜チェリー
オダギリジョー 筆耕係・右近
角野卓造 堀田 衛
寺島進 スパニッシュマジシャン・ホセ河内
浅野和之 武藤田の秘書・神保 保
近藤芳正 板東の息子・板東直正
川平慈英 ウェイター・丹下
堀内敬子 客室係・野間睦子
梶原善 徳川の付き人・尾藤
石井正則 ホテル探偵・蔵人 (アリtoキリギリス)
原田美枝子 堀田由美
唐沢寿明 芸能プロ社長・赤丸寿一
津川雅彦 会社社長・板東健治
伊東四朗 総支配人
西田敏行 大物演歌歌手・徳川膳武


 あらためて並べてみると、ものすごく豪華キャストなのね。
 三谷さんは脚本を書く際にいつもその場面に登場していない人物の動きも考えているらしいが(そこまで考えているから脚本が遅れる、と言い訳しているらしいが)、「おぉ!そのネタが今ここで活きてきたのか!!」という小ネタ満載。確かに、そんな小ネタは全ての登場人物の全ての動きを考えてないとできないことだろう…と、緻密に計算された三谷脚本に脱帽。
 三谷脚本は、どこが面白い、とは言葉で説明できないところが面白いのだと思う。「見て!面白いって!!」としか言い様がないのだ(だったら、レビューに適してないから記事にしなけりゃいいのにと自分に突っ込み入れてみた)。
 う〜ん、鹿のかぶりものをしていた役所さんがかわいらしかった。その近くで同じく鹿のかぶりものをしていた戸田さんの困った表情と 鹿の耳の垂れ具合が何とも言えずにマッチしていたのがおかしくてたまらなかった。いいなぁ、役所広司。


今日は他にも『プライドと偏見』『博士の愛した数式』を観てまいりました。久々3本立て。
『プライドと偏見』は、レビューを書く気にならなかった。なんだか意味不明なキーラのロングショットとキーラのしゃくれた表情は見飽きた!!なんなんだ、あの家族は。『プライド』とか『偏見』とか言ってる前に、『教養』を身につけるべきなのではないのか?
『博士の愛した数式』は本を読んだ時に記事を書いているので今回は書かない。



ホテルアバンティに宿泊してみたい。おもしろそうなホテルだねぇ。
posted by Deanna at 22:04| Comment(0) | TrackBack(21) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月06日

男たちの大和/YAMATO(2005,JP)at PREVIEW

男たちの大和/YAMATO
2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港。老漁師の神尾(仲代達矢)のもとを内田真貴子(鈴木京香)と名乗る女性が訪ね、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹(中村獅童)の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる…。

 わたくし、戦争モノの映画は邦画・洋画を問わず苦手です。「何のための戦争なの?」って思うし、暴力や破壊行為で領土を拡大する or 他国・他民族を征服するという考え方についていけないからです。戦争モノは『ウィンド トーカーズ』以来、見てません。そんな私が「男たちの大和」を見ようと思ったのは、軍事マニアな同僚に影響されたからです(笑)。
 …そんな わりと軽いノリで観に行ったわけですが、かなりヤラれました。
 生き残ったことを悔いながら60年間生き続けた男の贖罪の物語でもあるし、どうしようもなく破滅にしか進めなかった日本の話でもある。私は戦争を知らない世代だし、幼い頃に祖父から戦争の話を聞いたことがある程度なので、えらそうなことは書けません。戦争という歴史があるからこそ 今の日本があるということを真摯に受け止めたいと思います。生死に関わる話にはものすごーく弱い私。『生きる』って思った以上に重たくて重大なことなんだなぁと 今更ながら感じております。はい。
 『大和』のことは、私はよく知りません。小4の時、船で沖縄まで旅行した際に洋上慰霊祭がありました。その時に『戦艦大和』っていう名前を初めて聞きました。それ以上 大和について調べようともしなかったわけですが…。沖縄のひめゆりの塔とかの方が印象に残ってたせいもあるんですけど。そして月日は流れ、スタートレックで‘U.S.S.YAMATO’ってのが出てきた日には「はぁ〜?」と思いました。っていうか、笑いました。そのネーミングを考えた人が『戦艦大和』をイメージしたのか『宇宙戦艦ヤマト』をイメージしたのかはわからないけれど。今 思えば、『戦艦大和』をイメージしてるとすれば不謹慎な話ですよね。
 脱線しましたが、「見ろ、日本人。これが戦争だ」っていうわけのわからないセリフを吐いていた『亡国のイージス』よりはマトモな映画だったのではないかと…。
 劇中で一番カッコイイと思われるセリフを長島一茂がさらっていったのは ちょっとどうかなーと思わずにはいられませんでした。

今日はちょっとまじめモード。たまには邦画もいいもんだね。→ 人気blogランキング
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2005年09月21日

Nobody Knows(2004,JP)

誰も知らない

 数カ月前からずっと観たいと思っていたのに、どのレンタルショップに行っても貸出中で。やっと昨日見つけて借りてきました!
 カンヌ映画祭で柳楽くんが主演男優賞を受賞したってことしか知らなかったんですが、数カ月前にスイスのユング研究所にいる知人から「今、スイスで‘誰も知らない’っていう映画が公開されています。日本の子ども達のこと、いろいろと考えさせられます」といったメールが来て、どうも職業柄 観ておいた方が良さそうな作品だということに気付きました。
とある2DKのアパートに引っ越してきた母けい子(YOU)と4人の子供たち。しかし追い出されるのを恐れるけい子は、自分と12歳の長男・明(柳楽優弥)だけの2人暮らしと大家に嘘をついていた。けい子は子供たちにも近所にバレないようにと言い聞かせる。兄妹たちは父親がみな別々で、学校に通ったこともない。けい子がデパートで働き、明が母親代わりとなって家事をし、兄妹の面倒を見ていた。それでも家族5人、それなりに幸せな日々を送っていた。そんなある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまうのだった…。


 一言で言ってしまうと虐待(ネグレクト)のお話なんですけど。映画というよりは、ドキュメンタリーというか、誰かの生活を一歩引いたところでただの傍観者のように観ている…そんな感じがしました。
 映画が始まって4分ですでにびっくり。長男・明以外の子ども達はスーツケースの中に閉じ込められてお引越し。で、「暑かったね〜」ってスーツケースから子どもを出してんの。この時点で「なんじゃ、この母親はむかっ(怒り)」と思うわけですよ。
 明くん以外の子ども達はいないことになっているから、外にも出られない(ベランダも禁止)。大きな音を出すのも禁止。そんなお約束を子ども達は健気に守っている。外の社会を知らないから それが普通だと子ども達は思っているのだろうなぁ…。それに、子ども達は想像以上にたくましい。生きていく術を何故かどこかで身に付けている。
 
 明くんは母親がもう帰って来ないってことを悟りながら、弟妹の面倒を見続ける。コンビニのおねーさんに「警察か、福祉相談所に行った方がいいんじゃないの?」と言われ「そんなことしたら4人で一緒に暮らせなくなる。以前に警察に行った時に大変なことになったんだ」と答える。彼らにとって、何が幸せなんだろう?4人で、電気も水道もガスも止められた家で生活していくことが幸せとは思えない…とオトナの私は考えました。でもきっと、彼らにとって電気や水道やガスが止められたことはたいした問題ではなくて、4人一緒にいることの方が幸せだし重要なことなんですね。例えそれが一般的にはノーマルなことではなくても。

 観ていて複雑な気持ちになりました。うまく感想をまとめることができません。児童福祉って何だろう?…そんなことを再び考えてしまいました。答えはでませんが。
児童福祉以外の視点でこの映画を観た方の感想を聞きたいです。

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posted by Deanna at 12:23| Comment(13) | TrackBack(11) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月27日

容疑者 室井慎次(2005,JP)

 宿直明けの身体に鞭打って一日中会議に出席した後,映画館へ直行。で,レイトのチケットを購入した後 約3時間 映画までの時間をずっと本屋で立ち読みしまくってたDeannaです。・・・ってことで観てきましたよ〜
 容疑者 室井慎次 The Suspect Muroi Shinji
 まぁ,期待していたほどの踊るテイストは味わえなかったです(泣)。と いきなり結論から入ってしまいましたが。でも,楽しめましたよ。
 青島君も和久さんも,台詞の中でしか登場しないんだけど,ちょっぴりしんみりしちゃうね。特に「和久さん」=いかりや長介に。あとは,室井さんの過去がちょっぴりわかるんだけど,回想映像なんか全く使わずに室井さんが台詞だけで過去を語る。あのシーンだけは妙に引き込まれてしまいました。寡黙で,眉間にしわを寄せた室井さんが過去を語るんですよ。淡々とね。淡々としてるのに,室井さんの感情が熱いのよ。魅せる男になったね,室井さんも。渋くていいね♪

 今までのはキャリア対ノンキャリアが軸になってて,今回は室井さん主役だからキャリア組だけで何かやるんだろうなぁとは思ってました。んで,キャリア組のイヤーな部分をたっくさんみさせてもらいました!もうおなかいっぱいです。ってな感じです。キャリアはキャリアで大変なのね〜。下っ端が知らないところで上って何考えてるかわかりゃしねぇ。そんな汚ない世界を見せつけられました。弁護士と検察,弁護士同士の取引とか…。色々あるのね,あの世界。私はイヤだね。
 結局,話を伸ばすだけ伸ばしておいて「犯人はあんたかい!」「しょーもない事件だったね〜」といういつものパターンなのであるが(この点においては踊るテイストであったと言えますが),しょーもない事件なのにあそこまで国家権力がどーのこーのと口を出すんだね,日本は。違う意味で平和でよろしい。やることないから妙なことばっかりするんだよ,官僚は。
 どうでもいいが,あのややキレかけた弁護士・八嶋くんはどうにかならんのかね?あんな人に弁護を任せる人の気がしれないのだが。

 室井さんには,これからも頑張って欲しいです。はい。あなたの味方は現場にたくさんいますから。それと,スリーアミーゴズには今後もボケ続けてほしいと真剣に思いました。ところで主要キャラですみれさんだけ名前すら出てこなかったのは何故なんですか?まさか,青島くんと結婚して寿退社しちゃったとか!?
・・・確認なんですが,警察庁警視庁の違いがわからない人はいませんよね?警察の仕組みを勉強したい方はこちらへ。

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A true authority is given to・・・・・
posted by Deanna at 23:50| Comment(31) | TrackBack(114) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

Shining Boy & Little Randy(2005,日本)

 邦画にはあまり興味のないDeannaが気になって仕方なかった映画を観てまいりました。
  星になった少年 Shining Boy & Little Randy
 Deannaがこの映画が気になって仕方なかったのは、実話を元にしているからとか動物が出てるからとかではなくて、教授・坂本龍一氏の音楽に 予告編を観た時から惹かれていたからです。主題曲の切ないメロディー、あのメロディーを演奏している楽器は何なのかなぁ?少しケルティックな感じがして、何か懐かしいものを思い出させてくれるような… そんな雰囲気です。
 音楽が気になって観た映画でしたが、最終的にはストーリー(動物との交流や家族関係など)にぐいぐい引き込まれてしまいました。

 主役の柳楽優弥くん、カンヌ映画祭で 最年少で最優秀男優賞に輝いたってことは知ってましたが、彼が出演した『誰も知らない』はまだ観てません。ネグレクトのお話だし、早く観たいなとは思っているのですが。
 今回の柳楽くん、なんだか逞しい感じになっていました。セリフ やや棒読み?あせあせ(飛び散る汗)とか思ったけど。

 映画を観ての感想…。
 なんだか見事に噛み合ってないよな、この家族…というのが最初の感想。お母さん(母親役が常盤貴子っていうのも微妙だったが)は 動物が大好きで、子どもそっちのけで動物のお世話に夢中。お父さんは家族の中でも微妙な位置にいて、父親の役割をきちんと担っているのかどうなのか…という存在(笑)。
 そこまで噛み合ってない家族の中で、母親と哲夢くんの気持ちもすれ違いまくっている中で、哲夢くんは13歳にしてタイのゾウ学校に留学。13歳だよ?ふつーに中学生してる方が楽なのに、っていうか13歳の中学生がそこまでしっかりした夢を持って、その年齢で夢を追いかけるために単身タイに行くのよ。そこのとこ しっかり押さえておくと、最後の最後、お母さんが泣いちゃう理由がわかります。痛いくらいにね。
 噛み合ってないように見えて、でも本当は気持ちをわかってほしくて一生懸命だった少年の、 短すぎた人生の中で伝えようとした何かがヒシヒシと伝わってきて、+教授の音楽も手伝って、涙を流してしまいました。今でもあの主題曲のメロディーが頭から離れません。
posted by Deanna at 22:37| Comment(11) | TrackBack(15) | My Favourite Movies(邦画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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