映画ガラパゴスな日本ではなく、旅先(英国)の映画館でスタートレックを鑑賞。
米英では6月にすでに公開されていた映画なのに、日本では10月公開なのだそうです。
今回のストーリーは、
ある日物資補給で立ち寄った宇宙基地ヨークタウンで、救助を求めている難破船(宇宙船)に遭遇して助けてみたところ、「故郷が大変なの」みたいなことをかわいい子が言うから、星図にもまだ乗ってないその惑星ネビュラまでほいほい行っちゃうカーク以下エンタープライズ号の乗組員たち。
ネビュラに着く前に敵(イメージ、スズメバチみたいに襲ってくる)にエンタープライズ号を切り刻まれてネビュラに不時着。
まー、たいへん!
という内容。
字幕なしで見てるから(当たり前なんだけどさ)、細かいところは聞き逃してるけど、ヨークタウンでの出会いと別れにホロリ。
まず、ヒカル・スールーがパートナーの男性と再会するシーンがさらりと描かれていたところ。彼を同性愛者として描くことについては、オリジナルキャストのジョージ・タケイが当初は反対していたそうな。まぁ、でも、ほんと、セリフのないシーンで男性同士で肩組んで歩くだけだし、それと気付かない人もいるかもね。スタートレックらしい「多様性」の描き方だと思う。
それからスポックさんがバルカン人から何やら受け取り、それが老スポックさんの遺品だったシーン。
始まって数分なのに、ここで涙腺が緩む。
オリジナルキャストのレナード・ニモイが亡くなったからねぇ。てか、オリジナルキャストの大半が亡くなってるもんね、もう。
この死を受けて、スポックさんは論理的に考えたらしく、「老スポックの意志を継いで、バルカン再建に尽力したい。だから退職する」とか言うわけね。
“Fear of death is illogical.”というスポックにむかって、ドクター・マッコイが“Fear of death is what keeps us alive.”とひとこと。オリジナルシリーズの時から論理的なスポックにくってかかるドクター、という構図はあったけど、でも彼らの間に信頼関係はあった。今回も、信頼関係を匂わせるシーンが挟み込まれてて、またもや涙腺崩壊気味(笑)。
スポックさんが老スポックの遺品の中からオリジナルキャスト全員集合の写真を見つけて眺めるシーンがあるんだけど、あぁ、もう涙がぁぁぁぁぁ…
細かいことは省くけど、「こんなのスタートレックじゃない」と思う人もいるかもしれない。だけど、ジーン・ロッデンベリーが創造したスタートレックの世界観を壊していないから、この映画は間違いなくスタートレックであると言えるはず。
とにかく良い映画でした。
To boldly go where no one has gone before!!
We will find hope in impossible.