『欲望注意』は、第二次世界大戦下の上海が舞台。政府要人と女スパイの禁断の愛の物語(らしい)。
スパイは政府要人の命を助け、政府要人は仕事に徹してスパイを処刑する。政府要人がスパイに「君を信じている」と言ったのはウソだったのか。
…映画鑑賞後、彼らの間にあったはずの2人だけの空気が何だったのか、何時間も考えましたが、答えがでません。
それにしても、トニー・レオンって目で語るよね…。
夜は、オケの合奏に行きました。メインの4楽章、一番苦手だなぁ。きっちり弾けずにいつも落ちちゃう。
帰宅前に映画館に寄って、レイトで『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』を観てきました。『卒業』で花嫁を奪い、『クレイマー、クレイマー』で息子の親権を争い、『レインマン』で爪楊枝の本数を一瞬にして数えていたダスティン・ホフマンも、“引退して次に譲る”役をする年齢になりました。彼が「役目は終わった」と“消え”た時、同じようなセリフを残して西の国へ渡っていったガンダルフを思い出しました。
思い出したので書いておく。
TOHO Cinemasで流れている10th アニバーサリーのCM、間違ってる。LotRは「指輪を探す旅」ではなくて「指輪を捨てにいく旅」ですよ

帰宅後は本日のおさらいで、シューマンの交響曲第1番『春』を聴きました。2楽章を聴いていて、初めて涙が出ました。自然と出てきたんです。うまく説明できないけど、『春』なのにどこか陰のある、流れるようなメロディーの間に垣間見えるよどみを、私のどこかの感覚が捉えたんです。シューマンの何かと私の何かがシンクロしたというか(思い込みだけど…)。
本番10日前にして、ようやくシューマンの1番を好きになりました。シューマンと少しだけお話できた気分です。