The Phantom of the Opera
世界でもこれほど有名なミュージカルはないだろうというくらい有名なミュージカルなわけですが、私は舞台版オペラ座の怪人を観たことがありません。一度でいいから観てみたい。そんなミュージカルを映画で観ることができる日が来るなんて思ってなかったので、ドキドキワクワクしながら劇場で観ました。
初見の感想 → これって、根暗なストーカー男の物語?
おそらく、劇場に行く前に観た『タイムライン』の私の中での評価がとことん悪く、その映画に出ていたジェラルド・バトラー氏(ファントム役)に感情移入できなかったのが原因だと思うんだけど…。
DVDでの初見の感想 → クリスティーヌ、君はどっちが好きなんだ?二股かけてんのかい?あっち行ったり こっち行ったり…。はっきりせんかいっ(怒)!
高校生の女の子は「ファントムの味方です!」って豪語してたけど、中学生は「ん〜。ラウルの方が良くない?」って言ってたし。とりあえず、クリスティーヌの評判はすこぶる悪い(男を弄ぶ女・優柔不断女に見えたらしい)。人それぞれ感想があって面白い。
で、何度も観ているうちに、ファントムの過去から推察するに彼は「根暗」でも「ストーカー」でもなく、人間不信で孤独で、唯一愛する女性のためによかれと思ってやったことが思わぬ方向に進んでいっちゃって…。哀しい人だな、って思うようになりました。人を知るにはその生育歴を洗うべきです。これ基本。歌の中でファントムさんが言ってますよね、「この醜い顔のせいで親からも愛されなかった」と。愛を知らず、サーカスで見せ物にされ、地下で暮らし…。そりゃ、キャラクターも歪みますわ。彼の思うところの「愛」はキリスト教で言うアガペー(人類愛とでも訳せばいいのかしら?)とはかけ離れてます。見返りを求めてるしね。歪んだものしか知らないとそうなっちゃうのね。結局 クリスティーヌも去っていくし。でも彼女はわかってたよね、「あなたの顔が醜いのではなく魂が歪んでいるのだ」って。その言葉があったからファントムさんは何かに気付いて幕を引く決意が付いたんじゃないかなって思うの。
有名なミュージカルなので、有名なナンバーも多いわけですが、始まって30分程のところで流れてくる‘The Phantom of the Opera’にはゾクゾクしますわ。クリスティーヌがファントムの手を取った、その瞬間に始まるあのパイプオルガンの荘厳な響きと言ったら!!映画版ではちょっとロック調の味付けが施されてますよね。私はあまり好きではないですけどね。ただ、ファントムさんが少しロック調に歌っていらっしゃるので味付けとしては間違いではないんです、多分。ファントムさん、頑張って吹替えなしに歌ってらっしゃるのはわかるけれど、なんかこうちょっと耳障りな部分があるのよね。そこはちょっと残念です。
最後の方のファントム、クリスティーヌ、ラウルの三重奏は日本語字幕も追いつけない勢いで(つーか、追いついてないし)、「うぉぉぉぉ!盛り上がってるぞぉ」とさらにワクワク。私はあのエンディングはとても好きです。モノクロの中で薔薇の花だけが深紅に色付いているあのシーン。あれを観て「誕生日には薔薇の花が欲しい。一輪だけでいいから」と当時付き合ってた人に言いましたが、誕生日プレゼントをもらうこともなく別れました。そんなどーでもいいことをいきなり思い出しました。なんでかな…。
余談。ミュージカルの中の『ドン・ファン』で‘Passion play’という単語が出てきますが、「受難劇」と訳すべきところを「情熱の劇」とトダナさんが誤訳していたのは有名な話。
たしかに ネクラなストーカーやと思いました(笑) フィギュアとか作ってるし。
トダナさんの誤訳はDVDでも直ってなかったような・・・。
オペラ座の怪人はいつも貸出し中でなかなか
レンタルできないんですが、近いうちに何としてでも見たいと思ってます!!DVD買っちゃうかもしれません。
無事に見た後はコメント、トラックバックさせていただきますね♪
Deannaさんのブログ、リンクさせて頂きたいんですが、構いませんか??よろしくお願いします。
TB&コメントありがとうございます。
もう,トダナさんの字幕は邪魔なので英語字幕で頑張ることにしました(笑)。
それにしてもファントムさんは手先が器用ですよね,ちっちゃなフィギュアを何体も…。
>kanaさん
レンタル中ですか…。そういう時はですね,レンタル屋に張り込むんですよ。1時間張り込んで,運がよければ1本くらい戻ってきますよ。
リンク大歓迎ですよ。こちらからもリンク張らせてくださいね☆
バイトしてたので分かります。
大作が入荷した日から1週間ぐらいは返却を
待ちかまえてるお客さんが結構いて
ビデオが返ってくるたびにサーッと来て
『それ○○ですか!?』みたいな。
私も早く借りられるように張り込み頑張ります!
早速リンクさせていただきます〜♪
相互リンクスゴいうれしいです。ありがとうございます!
いえいえ。こちらこそ、リンク張らせていただけて光栄です。今後もよろしくです☆
TBありがとうございます!!
私は、ミュージカルの方を先に何回か観ていたので平面的な映画に違和感があったのですが、この映画を観て「オペラ座の怪人」ファンになった方にミュージカルを進めたら「映画のほうが良かった」と言われてしまいましたぁ。。。
ミュージカル版だと、ファントムがこんな男前じゃないしねぇ。。。
なにはともあれ、これからもよろしくお願いいたします!
TB&コメントありがとうございます。
私の同僚のオペラ座フリーク野郎は,「舞台よりも映画の方が原作に忠実だったけど,よけいなシーンが多い!」と言っていました。
機会があればミュージカルも観たいんですけどね〜。
こちらこそ,今後もよろしくです☆
クリスティーヌ、君はどっちが好きなんだ?←これ私も思いました。^^:
態度が中途半端に感じて好きじゃなかったです(笑)
クリスティーヌ,どっちにも惹かれてしまうのもわからないわけでもないんですけどね(だって原作では16歳っていう設定だし)。あっち行ったりこっち行ったり,私も節操のない人だなぁと思ってしまいました。
私もあのエンディング大好きです。浪漫っていうか
女子には(特に私はロマンティスト)夢というか、あぁいうの憧れますよね。
私も舞台版を見たことがない一人です。これを期に興味が湧きました。またお邪魔しますね!
TB&コメントありがとうございます。
エンディング,いいですよね。そっと置いてある薔薇が物哀しくて…。
私も舞台版を観てみたいです。できれば本場NYで。
私の方からも,またお邪魔させていただきます♪今後もよろしくです。
いや、本当にダンスシーンやミュージカルシーンは凄い迫力がありましたよね。
最近の流行のCGや特撮を使わずに(笑)、本物のシャンデリアを落下させた、とか言う話を聞きましたが、それもある意味凄いような…(日本だったら間違いなくCGや特撮で済ませるはず)。
そういえばAmazon見てたら1925年のサイレント映画のDVDも出ているようですね。
機会があったらどれだけ違ってるか(笑)見てみたいですね。
映画化ならではの豪華絢爛さだったように思います(って舞台版 観たことないんですけど)。
そんな昔のDVDも発売されてるんですね〜。機会があれば観てみたいです。
コメント&TBありがとうございました。
ラストのバラのシーンは本当に素敵でした〜
ちゃんと指輪もついてましたね。
私は絶対ファントム派です!