THE ROCK
戦死した兵士に敬意を払わない軍を腹に据えかねた古参のハメル准将(エド・ハリス)は、忠実な部下を連れVXガス搭載のミサイルを盗みだし、アルカトラズ島に立て籠もる。人質は観光客81人、その上ミサイルの照準をサンフランシスコに合わせ、1億ドルの身代金を要求。FBI科学兵器処理班のグッドスピード(ニコラス・ケイジ)は緊急招集を受ける。水先案内を務めるのは、かつて脱出不可能と言われたアルカトラズ刑務所(通称ロック)から、唯一人逃亡に成功した元英国諜報部員メイソン(ショーン・コネリー)。一行は海中からロックの地下に潜入するが、歴戦の兵・ハメルの部下の前に、グッドスピードとメイソンを残し全滅する。サンフランシスコを救うため、軍はふたりと人質を犠牲に島を爆撃することを決定、タイムリミットへ向けて、メイソン達は必死にミサイル解体に挑むのだが……。
現在公開中の『アイランド』のマイケル・ベイ監督作品です。
私が高校生の時、友人と一緒に観に行きました(もう約10年も昔なんだね。なつかしいなぁ)。当時も渋いおじさま大好きだった私は、とりあえずショーン・コネリー目当てで観に行ったわけですが、やっぱりショーンはしぶい!と強く思いました。っていうかね、ショーンに「元英国諜報部員」役って…。007も最後は捕まってしまったわけね〜とちょっと笑ってしまったり。それはそうと、牢獄の中でも勉学と筋トレを怠らないあたり、007もやるじゃ〜ん

私にはニコラス・ケイジの良さがどうもわからないのだが(かっこいいってわけでもないし、髪の毛 薄いし。でも本人は自分は二枚目だと強く思っているらしい)ショーンとニコラスのコンビはなかなか面白かった。最初はショーンになめられているFBI化学バカエージェントのニコラス。まぁ、マイケル・ベイ作品なので不必要なアクションシーン満載のこの映画なのだが、ショーンが娘に逢いたいがために逃亡し、キレて追いかけるニコラス…というくだりがあり、これでもかというくらいサンフランシスコの街を破壊しながらカーチェイスが続く。007はもう少し紳士的な諜報部員だと思っていたが、牢獄にいる間にアメリカナイズされたせいか なんでもかんでも破壊しまくるので(サンフランシスコ名物の路面電車まで爆発させなくても良いのでは?)、私は観ていて悲しくなった。きっと007なりに、彼を何十年も牢獄に閉じ込めておいた米国へささやかなお返しをしたに違いない。
アルカトラズ刑務所の中がどうなっているのか私はわからないが、トロッコに乗って銃撃戦って何事!? 連邦刑務所の中で、囚人達はトロッコに乗って一体何をしていたのであろうか?高校生だった私は「すげーアクションムービーだー」とポカ〜ンとなって観ていたが、今 観るとトロッコのシーンは笑えてしまう。
この映画のキモは、悪役なのに悪役になりきれないエド・ハリス。彼なりの正義を貫き通そうとして仕方なく謀反を起こしたわけで、雨の中 奥さんのお墓参りに行くシーンやアルカトラズを占拠する直前に小さな女の子を逃がしたりするシーンに 彼の哀愁が漂いまくっていた。エド・ハリスの哀愁漂う演技とショーンの渋い演技がなければ、私はきっとニコラス・ケイジの髪の薄さが気になって仕方なかったであろう。
ジョン・ウー監督作品(特にフェイス/オフやM:I-2)にも『男の美学』を感じてしまう私だが、この映画も男の美学を感じてしまう〜

と 言うわけで、『亡国のイージス』のチャチさを思い出してしまいました。なんでもないシーンをかっこ良くかつ意味のあるシーンに、 そして 突っ込み所のはずなのに突っ込ませない雰囲気に変えてしまえるハリウッドならではの編集手腕を日本映画界も見習え!
余談ですが、Goodspeedの語源はGodspeedで、旅の安全を祈る時の言葉だそうです。この映画を観て以来、知り合いが旅に出る時は‘Godspeed!’と声をかけるようになりました。さぁ、みんなも使ってみよう、この言葉。きっと英語を使いこなせている気分に浸れます(笑)。
この連休中、Ewan祭りと称してLittle Voiceも観ました。Johnny Deppの『ノイズ』も観ました。そのうち気が向いたらレビューUpします。
ジョニデと言えば、そろそろ『チャーリーとチョコレート工場』が公開されますね♪あ、クリックしたら英語バージョンのホムペに飛びますよ。私のオススメはGamesのコーナーです。遊んでみませう

明日から仕事復帰。復帰初日に宿直って…



TBありがとうございました☆
ショーンしぶくてかっこいいですよね。ニコラスが自分のことを二枚目だと思っているっていうのは笑えます…。
「亡国のイージス」もご覧になったんですか?私は原作が好きなので気になってるんですけど…。
URL、「映画いろいろ」じゃなくて日記ブログの方を入力しました。よかったら覗きに来て下さい☆
TB&コメントありがとうです。お勉強 忙しそうなのに わざわざこんなDeep Spaceまで来ていただいて…。
ショーン・コネリー,なんであんなにしぶいかなぁ。鼻血が出そうです。
日記ブログも遊びに行かせていただきますね。