今はBSで放送されているBBCオケのコンサートを見て(聴いて?)います。さすが、英国のオケ。演奏してる曲が英国作曲家の曲ばっかり…。と思ったら、メンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)もあって、ソリストは先日のチャイコフスキー国際ヴァイオリンコンクールで優勝した神尾さんじゃないか。これは聴かなくては。私はチャイコのコンチェルトの方が好きだけどね〜。
昨日は、一人映画三昧でもしてみようと思い、いつもは行かない映画館に行きました。『さらば、ベルリン』という40年代の映画のスタイルで作られた作品を観てみました。40年代といえば、「カサブランカ」とか「哀愁」とかの時代なんですかね?生きてないから知らないけど(「カサブランカ」のビデオ持ってるのに観てない。「哀愁」は観たよ)。
定番のパターンとしては、過去に関係のあった男女が戦時中に偶然再会して、男性はおえらいさんになってるけど女性は娼婦とかになっちゃってる上にすんごい秘密を抱えてたりするわけで、『さらば、ベルリン』もそんな感じでした。
ストーリーはありきたりだけど、映像は面白かったです☆
帰ってきてから、借りていたDVD『カポーティ』を観ました。
ノンフィクション・ノベルという分野を開拓したと言われるトルーマン・カポーティが、カンザスの一家残殺事件を題材にした小説『冷血』を書き上げるまでのお話。
犯人の話を聞き、「肝心の部分(殺害シーンに関する話)をまだ聞いていないから処刑されると困る」と弁護士を探し、刑期を延長させたりする男。犯人の前では「君の友達だ」とか言いながら、実は自分の小説のために犯人を生かしておきたいだけだったりする男。
殺人行為そのものが冷血なのか、自分の小説のために人の命の長さを操作するカポーティが冷血なのか。
犯人が殺害にいたったその心理と、作家が好奇心と理性の狭間でゆれ動く心理をじっと観察できる映画なのかな。
というか、主演のフィリップ・シーモア・ホフマンがこわい…。ヲタやらせたら世界一なんじゃないのか?
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商売柄「冷血」は観ましたが、いまあれやったらそっちの方がニュースになっちゃうからねぇ。でも対象者に肉薄していく姿勢は、取材者としては見習いたいと思ってます・・・。