おもに労働者階級の子供たちが通うロンドン郊外にあるセントジョージ総合中等学校。ここで歴史を教えるベテラン教師のバーバラ(Judi Dench)は、厳格すぎるゆえに生徒ばかりか同僚教師たちからも疎まれる孤独な存在だった。そんなある日、美貌の美術教師シーバ(Cate Blanchett)が赴任してくる。彼女との間にならば友情が築けると確信したバーバラは、以来シーバを秘かに観察し、それを日記に書き留めていく。そして、ある出来事をきっかけにシーバと親しくなったバーバラは、上流階級の幸せそうな家庭生活にシニカルな感情を抱きながらもシーバとの友情に喜びを感じていた。ところがある時バーバラは、シーバと男子生徒の情事の現場を目撃してしまう…。
とにかく、こわいんだって。ジュディ・デンチもケイト・ブランシェットも。
ジュディ演じるバーバラさんは、あきらかに同性愛の気がありますが、それを「友情です」と言ってはばからず、あげくに彼女が思うところの「友情」を押し付けはじめる。こわいっつの。押し付けが始まると、ウザい…っていうか、そんな婆さんに押し付けられても困る…。
ケイト演じるシーバのショタコンより、バーバラさんのねちっこい「条件付きの愛情(友情?)」と、細かいことでも日記にねちっこく書く性格の不気味さのほうがよっぽどスキャンダルじゃないのか?人のスキャンダルに首つっこんでたら、自分がスキャンダルまみれでした〜みたいな。
不倫した妻をなじりながら「なぜ頼ってくれなかった?僕はいつでもそばにいたのに」と言っているビル・ナイも切なかったなぁ。
一番こわかったのは、ジュディの入浴シーンだった。そんなサービスショット、いらない(苦笑)。なんて言うか、英国産だから、そういうところは、ゆる〜い映画。
ケイトの年下に溺れていく狂気と、一難去った後に何事もなかったかのように家に帰って行った時のあのさっぱりした表情の違いに、「不倫って、結局 戻る場所があるからできるんだよなぁ」とアホみたいなことを思ったのでした。
たいした感想を述べているわけではありません。観ましたよ、って、ただそれだけ。
「魔笛」はねぇ。面白かったけど、舞台の時代設定が変わっていたので、「モーツァルトの時代に飛行機は飛んでないぞ!」と冒頭ですでにパニックになり、混乱したまま前半終了。後半、なんとか話についていきました。予想通りのハッピーエンドでした。さすが、モーツァルトの歌劇だけあって、どこまでブラックジョークなのかわからない。これは悲劇か?喜劇か?コメディらしいけどね、魔笛って。
それにしても、何ですかね、あのお墓の日本人名の多さは。「序曲」をエンドロールに持ってくるのは微妙に許せませんでした。
やっぱ、オペラはオペラで見なきゃだめなのかな?映画「魔笛」を2時間半ぶっ続けで観て、オペラの休憩が30分ある意味がなんとなくわかりました。あんなもん、休憩なしで観たら脳みそがどうにかなりますがな。
テロップ見てた弟によると、あの日本人の名前はCGで参加したスタッフの名前みたいだよ。