小公女セーラ。
小さい頃に読んだ本でもあるし、アニメも見ました。
あの頃からやたらとイギリスに惹かれてたけど、改めてアニメ版小公女セーラを観たところ、舞台は1885年のイギリス。
ビクトリア女王の時代で、英国は植民地を拡大し、インドも英国領だった頃。
だからセーラの父ははインドのダイヤモンド鉱山に投資しているという設定なのね…。
ところで、ビクトリア女王時代の英国と言えば、社会福祉士国家試験に絶対に出てくる調査があります。
1つはブースが行った貧困調査。
もう1つはラウントリーがヨークで行った貧困調査。
英国文学でいうと、小公女セーラって、ディケンズのオリバー・ツィストや、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズと同じ時代なんだと理解した私。
1884年にはロンドンのスラム街にセツルメントハウス(トインビーホール)が設立されています。家庭の労働の担い手が子どもであった時代。そしてその子どもの労働が社会的な問題として取り扱われるようになった時代。セーラって、そんな時代に裕福な家庭の子女として教育を施されていたんですね。
子どもの頃は何も考えずに小公女セーラを観たり読んだりしていたのだけど、今思えば、私が福祉の専門家になろうと思ったのって、セーラが生きていた時代のイギリスの思想にものすごく影響を受けているのかもしれないなぁ。
なーんてことをふと思ったのでした。
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