数年ぶりの歌舞伎鑑賞に出かけました。
演目は、恩讐の彼方に、舟弁慶、鯉つかみの3本。
中村翫雀さん、市川染五郎さん、片岡愛之助さん…とご活躍の役者さんがたくさんご出演なさってました。
舟弁慶では、女形の舞と悪霊の舞を染五郎さんが舞われ、現代風にいうと、そのギャップに魅了されました。らぶりんは弁慶役で、おねえ言葉ではなく、低い声で話しておられました(笑)。
鯉つかみは大変に面白い演目でして、機会じかけの鯉と水中で格闘したあとで泳ぎ六法とやらで花道を退場していく愛之助さん、体力勝負なんだろうなぁと思いました。
せりから鯉があがってきた日にはどうしようかと思ったけれど、歌舞伎では、せりから出てくるのはこの世の物ではないという決まりごとがあるようです。鯉の中から出てきたらぶりん、人間に化けた鯉だった、というわけで。
わかったようでわからんけど。
楽しませていただきました。
歌舞伎、時々テレビでやってるけど、芸術って、その場の空気を感じてナンボだと思うんです。テレビで見てても面白くないのに、同じ物をナマの舞台で見るととても楽しめる。ライブ感にワクワクするんだろうか?その場にいる、何百人という赤の他人(観客)と同じ空気を共有する。観客も舞台の一部、とでも言うようなあの感覚は、テレビでは決して感じることはできない。
歌舞伎に限らず、音楽も。
リアルタイムが一番いいような気がする。
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