メインのマーラー5番の楽譜を初めて見た時は「こりゃ、無理だ」と思いました。指の靭帯を負傷したり精神的にまいったりして何ヶ月も練習に行かなかったこともあって、本番までに仕上がらないような気もしてました。最後の最後まで不安はありました。
今回指揮をしてくださったのは、飯守先生。巨匠です。その巨匠が、一地方アマオケを真剣に指導してくださいました。ありがたいことです。
飯守先生は、マーラーの内面をえぐり出し、感情の起伏や狂気すらもなんとか表現しようと私たちに何度もたとえ話をされました。狂気の最中にある、一瞬の安らぎや祈り。そんなものを感じながら弾くことができました。
マーラーの102回目の命日に、彼の“運命”の交響曲を、飯守先生の指揮で演奏できたこと、大変光栄に思います。私のオケ人生の中で最良の時間でした。
また、今回の演奏会に寄せてと題して、飯守先生はご自身のHPにメッセージを載せてくださっています。市民オケのことだけでなく、久留米市の歴史にも触れてくださっています。
先生の暖かいお人柄がよくわかるメッセージです。
来年の定演はベートーベンの田園をやります。その前に、サマーコンサートや別のオケの定演も控えてますが…。
お仕事、オケ、勉強、いろいろありますが、バランスよく頑張っていきたいと思います。
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