バイバイ、ママ
放任主義の両親に育てられ、孤独な少女時代を過ごしたエミリー(キラ・セジウィック)。最愛の息子ポール(ドミニク・スコット・ケイ)に孤独な思いをさせまいと、外部との接触を絶って育児に専念する。しかし、ポールは成長するにつれ外の世界に興味を持ち始め……。
普通じゃないですよ,このエミリーってお母さんは。いくら放任主義のご両親に育てられたからって「子どもの父親は必要だけど,夫は必要ない」って

子どもは一人の人間であって,親の所有物ではない。そんな「所有物感」をぬぐい捨てきれなかった悲しい女性の物語。エミリーが子育てしていて危機に直面すると,エミリーが親から教わったことを 攻撃的に周囲にわめきちらすあたりがせつなくてねぇ。どんな親だろうが,自分が子育てするときのお手本って自分の親の育て方しか知らないわけじゃん。親の責任って重いよなぁとつくづく感じたのでした。