豆様って、英国出身セクシー俳優Sean Beanのことです☆☆
別々に育った双児の兄弟トムとトーマスが、クリスマスの時期にロンドンで繰りひろげる大冒険!
豆様は、トーマスの養父役。病院に捨てられていたトーマスを養子にしたのだそうです。一方、トムは養護施設育ち。その二人が いわゆる「双児の神秘」ってやつですかね、出会ってしまって冒険が始まるわけですが。
日本では考えられないことですが、トムは施設で人身売買の現場みたいなのを目にしてしまって、それで悪者から追われるハメになり、逃走の途中でトーマスに会う という設定。英国の養護施設って、そんなにわけわからんことをしてんのか?
ちょっと興味深かったのが、施設のお子さまがみんな寄宿舎の生徒のように制服を着てたとこ。
豆様は、売れない絵描き。
紅茶(英国はやっぱり紅茶なのか?)に入れる砂糖もミルクもないくらいの極貧生活なのに、息子へのクリスマスプレゼントのために画廊からお金を前借りするくらい心優しいお父様です。
で、豆様ときたら、同じアパートの住人に会う前は「誰だよ、こんなところに自転車を置いたのは!」と住人の自転車に向かって悪態をついていたくせに、実際にその住人に会ってみたらあまりに美人だったので、クラッとなって「いや〜、自転車はあなたの好きなところに置いていただいてけっこうですよ☆」と態度が変わるお調子者。
自分の息子トーマスと、今まで会ったこともないトムが目の前で入れ替わってるのに、全く気付かないオバカな豆様(これって、父親失格じゃない?)。
そんなこんなで、パパ豆たんの優しさとバカっぷりを露呈しながらゆるゆると物語は進みます(ゆるゆると、というのがいかにも英国製作らしいテイストでありますね)。
そして終盤。
物語は突然盛り上がります(この、突然の盛り上がりってのも、英国らしくて好きだな)。オープニングに出てきた人身売買の危機がトーマスにせまり、それをトムが助けに行くわけです。助けに行った先がヒースロー空港。夜のヒースロー空港を巻き込んで、大騒ぎですよ。離陸した飛行機をヒースローに戻しちゃうくらいの大騒ぎですよ。このシーン、何がおかしいって パパ豆たんが救出された息子(と思いきや、実はトム)に近付こうと突っ走るんだけど、警察に止められて息子に近付けないのね。悪役豆たんだったら、警察の制止をふりきって突っ走るんだろうけど、今回はおとなしく制止されたまま。おとなしい豆様って…。そして最後の最後まで自分の息子トーマスと、双児のトムを間違え続ける豆様。
子どもを間違えてしまうところは100歩譲って許すとしよう。とにかく、豆様が子どもに向ける笑顔がいいのよ。優しいのよ。まめたーん!!って叫びたくなるのよ。
映画の中で死なないもしくは捕まらない豆様ってのも、けっこう珍しいんですけどね。最近は死なない豆様も増えてきたかな。子ども相手の豆様っていうのは、やっぱり珍しいわね。
と、いうことで豆様と英国英語にどっぷり浸れる映画でした(え?見るとこ違う…)。