2006年08月09日

こころを何にたとえよう

『テルーの唄』、大好きです。
いや、携帯電話の着メロの方じゃなくて本家本元の歌の方が好きっていう意味です。寝る前にしこたまこの曲を聴いていたら、歌詞の意味を深く考え過ぎてしまい、眠れなくなりました。

 元々 この曲は 宮崎吾郎氏が萩原朔太郎の「こころ」という詩にインスパイアされて作詞したとか。萩原朔太郎?中学2年の時に「竹」という詩は読みましたけれど(国語の授業中に)、その他の作品はよく知りません。が、気になり始めたら調べてしまう性格なので調べてしまいました。


こころ     萩原朔太郎

こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。

こころはまた夕闇の園生のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをばなににたとへん。

こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり。


…凡人の私には、「紫陽花」に例えられた時点でよくわかりません(汗)。最後の方の空虚感(?)みたいのは なんとなくわかるんですけど。あぁ。思ったことをきちんと自分の言葉で表現できないって、なんて歯がゆいんだろうか。



で、『テルーの唄』はこちら。

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼
休めることはできなくて

こころを何にたとえよう 鷹のようなこのこころ
こころを何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを



雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている
花はきっと切なかろう
色も霞んだ雨の中 うす桃色の花びらを
愛でてくれる手もなくて

こころを何にたとえよう 花のようなこのこころ
こころを何にたとえよう 雨に打たれる切なさを



人影たえた野の道を 私とともに歩んでる
あなたもきっと 寂しかろう
虫もささやく草はらを ともに道行く人だけど
絶えて ものいうこともなく

こころを何にたとえよう 一人道行くこのこころ
こころを何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを


 全編 マイナーな曲調で、最後に微妙にメジャー和音をのっけてますが、あげくに4/4拍子の間にちょこっと2/4拍子を入れてみたりもしてますが、なんでこんなにこの曲のことが気になるのか、不思議でたまらない。おそらく「こころを何にたとえよう」のワンフレーズに無性に惹かれているだけなんでしょうけれども。

こころは鷹?花? どっちでもいいんだけど、なんでここまで世捨て人というか世に背を向けた人みたいな孤独感を背負ってるんだろうか。
鷹を見ても花を見ても「きっと」悲しいだろうし「きっと」切ないだろうとこの人は言っている。それもこれも この人は誰かと歩んでるのに お互いに何も物を言わないから、物理的な存在はあっても心理的にはそこに誰も存在していない、だから「一人ぼっち」なわけね。鷹や花に 自分の境遇を重ね合わせてる…ってか。
 「花」は 雨にうたれているし、はかない上に 風景そのものが色褪せてしまってるイメージがする。「岩影に小さく咲いてる花」=「私はちっぽけな存在だけど、ここにいますよ」、「うす桃色の花びらを愛でてくれる手もない」=「誰にも気付いてもらえない。誰か、私に気付いてほしい。」ってことでしょう?
 テルーって、そんなに孤独感 丸出しの人なんですか?
 この人の孤独感が癒されることを切に願ってやみません。この歌、聴いててこっちが切なくなってきます(だったら寝る前に何度もリピートして聴くな!)

噂のゲド戦記は、悪評ばっかり耳に入ってくるので「もしやデートには適さない?」と思ってまだ観てません。1人で観に行けばそれで済むんですが。えぇ、1人で行きますとも。最近 誰かさんに遠慮して「1人で映画館」を敢行してなかったなぁ。反省。
posted by Deanna at 05:02| Comment(0) | TrackBack(1) | My Favourite Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『テルーの唄』と朔太郎
Excerpt: 昨日『テルーの唄』がすごいって言う記事を書いたけど、そのあとよくよく調べたら、この詩は実は荻原朔太郎の詩がもとネタだと知った。がっくーーーーーん。ショック  です。なるほど。いいなと思える表現の部分は..
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Tracked: 2006-08-17 19:21