妹は、「シベリウスはわからん」と言っていた。
わからんことがあるかー!!と言い返したかったが、まぁ、それは、今まで数ヶ月弾いてきた人間と初めて聴いた人間の温度差なんだろうと思う。
つか、CD持って行ってたんだし、CD聴いてから定演に来たんじゃないと?って思ったと。
「は?聴いてないよ」って。
じゃあ、なぜCDを持っていく…!?
いつだったか、作家が言っていた。
最近は、小説の読み方を知らない人が多い、と。
そうだろうとも、と思った。
言葉の選び方、ちょっとした行間に込められた思い…
そういうものを敏感に感じ取れない日本人が増えたのかもしれない。
携帯小説とかいうジャンルの読み物は、若者の活字離れには多少の歯止めをかけたのかもしれないが、お決まりの設定でお決まりの展開で「感動した〜」「泣いた〜」などと言い放つ、なんとも安っぽい感情をさらす人間が増えただけだと思う。
そんなんだから、たいした文才もない元俳優が処女作で賞を取ったりできるのだ。
同じように言わせていただければ、クラシック音楽の聴き方は難しいと思ってる人が多いと思う。
どうでもいいけど、曲にはモチーフがあって、そのモチーフをどう料理するかっていう話なだけで、「あれ?さっきもこのメロディ出てきたぞ」「でも、さっきとは何かが違うぞ」「って思ってる間に終わっちゃってる!!」という聴き方でも全然かまわないような気がする。
そんな私は、さっきからラフマを聴いてるが、ぶっちゃけ、眠い。
遅れてきたロマン派と向き合うのはまだ時間がかかりそう。
というか、ラフマの前に。
サマコンで武満徹の曲を演奏するらしい。『他人の顔』からワルツ。
・・・そんな曲、知らんし!!!
武満徹。言わずと知れた、日本の現代派の作曲家。15年位前になくなられましたが。65歳で。
彼の音楽に出会ったのは中学生の頃で、当時の音楽の先生が「武満徹のレコード(レコード!?)を買いに行ったとき、彼が日本人だとは知らず、中国人だと思い込んでいて、お店で“むー・まんてつのレコードはどこですか?”と聞いてしまった」と語っていたことをよく覚えている。
その後、Novemver Stepsという曲のさわりを聞かせてもらったのだけど、理解できなくて眠くなった。
あれから何年か経過したけれど、むーさんの音楽はわからないという印象が強くて、いまでもむーさんの名前を目にするだけで拒否りそうになる。
いかん、いかん。
いい機会だと思って、むーさんともお話をしてみよう。
その前に、安部公房の『他人の顔』を読んでみたい。
でも明日は絶対に映画館に行って、パイカリ見てくるけん!!!
一番下の妹に「ねーちゃん、ジョニーがね〜。あ。やっぱり黙っとく(むふふ)。でもねー、バルボッサがね〜。あ。やっぱり黙っとく(えへへ)」などと言われてしまい、俄然観たくなった。
待ってろ、ジョニー!!!!!
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でもこないだそのワルツ弾いたら、おもしろかったですよ
以前何かのCMに使われていたような…
日本人的な何か・・・
弾いたの!? 私は今回初挑戦です!
がんばってみる〜。頑張って撃沈したらごめーん…
> おにぎりさん
初コメありがとうございます。
んー。
自然と入ってくるまでが大変そうだけど…。
日本人だし、どこか通じ合えると信じております。