風のダドゥ
孤独感に耐えきれずに家を飛び出し、阿蘇山中でリストカットし倒れていた16才の少女、浅野歩美(木村 文乃)。彼女を発見した装蹄師の桜田(犬塚 弘)によって「阿蘇ふれあい牧場」に運ばれる。牧場では、元名調教師の安藤幹夫(勝野 洋)とその家族、過去をすてた元高校教師 楠田達夫(榎木 孝明)、失声症の少年が暮らしていた。
歩美は、しばらくその牧場で生活することを決意。阿蘇の雄大な自然の中、彼らの誠実な人柄に触れ、元競走馬メイワジョニーとの出会いを通してしだいに心を開いていく。
ねぇ。どこから書けばいいんでしょうか。
なんちゃって心理屋としては、真のセラピストは馬(ジョニー)ではなく桜田さんだったのでは?と思いっきり突っ込みたくなる内容なので『アニマルセラピー』『えいがDEセラピー』等の煽り文句には微妙に違和感を感じるのであります。(あ、結論言っちゃった) 展開が読めるお話だったのは確かなんですが、大自然の映像はいいなぁと思いました。
そもそも、セラピーとは何なのか。簡単に言ってしまえば『癒し』に他ならないのですが、私が知る限り、セラピーの媒介は何でも良くて、「継続性があること」「クライエントが過去の出来事を整理していく場」だと思っています。整理できたからこそ癒されるわけであって。
映画の中で、歩美ちゃんはさっきまでリストカットしていた(リスカするくらいに追い詰められていた)とは思えないくらい、ペラペラと自分の心の重荷について語ります。だいたい、リスカしてる時点で死ぬ気はなくて、「誰か、私の重荷に気付いて!」とサインを出しているのです。なので、そのサインを上手に読み取った桜田さんは素晴らしいと私は思います。で、歩美ちゃんの場合、サインに気付いてくれた桜田さんにきちんと言葉で自分の重荷を語り、その問いに対する答えがいますぐにでも欲しいのだ、と言っています。ここまで言語化できてるクライエントも珍しいですけど。
桜田さんは、じっくり待つタイプの人です。決して焦らない。かと言って、歩美ちゃんのやりたい放題にもさせない。歩美ちゃんの問いにも、一番いいタイミングで一番いい答えを準備している。理想的すぎます。
おいおい、それじゃ、馬はどこに行ったんだい?と思ってしまいますねぇ。馬は、媒介。いや、むしろ触媒かな。馬がいたから理想的な形でセラピーが進んでいったようにも感じる。そういう意味では『アニマルセラピー』という宣伝文句は間違いではありません。
この映画は、熊本県が誇る世界一のカルデラ、阿蘇で撮影されました(熊本県民は新しいものが大好き。日本一とか世界一とかも大好き)。「うわー草千里だ!」「米塚じゃん!」「お?根子岳??」などとスクリーンで観る阿蘇の景色に興奮気味でした

5月13日 熊本での先行上映を皮切りに、九州それから本州での上映となっていくのだそうです。馬が好きな方、馬に限らず動物が好きな方、動物と一緒にいると安心する方、日本のホビット庄に興味がある方、是非ご覧になってください。心のすさむ 世知辛い世の中ですが、あなた自身がこの映画で癒されること間違いなしです。 → 人気blogランキング
*熊本県トリビア → 子飼商店街入口のスクランブル交差点は、日本で初めて作られたスクランブル交差点です。渋谷よりも熊本の方が早かった、って自慢気に語る熊本県民多数。
「風のダドゥ」事務局 長尾です。
今回は私どもの映画の事を、
ブログで取り上げていただきまして
有り難うございます。
いよいよ5月13日(土)より
熊本先行ロードショーが始まります。
今後とも応援宜しくお願い致します。
事務局の方からコメントをいただけるなんて、光栄です。もっと適格な表現ができればよかったんですが、稚拙な文章で申し訳ありません。
試写会では、監督さんや出演者の舞台挨拶もあり、大変感動いたしました。
私は、この映画の主人公だった歩美ちゃんと同じように心に傷を持った子ども達と接する仕事をしています。なので、よけいに人事とは思えなくて、真剣に映画を観てしまいました。もちろん、職場の同僚にも薦めてますよ♪
熊本での公開が近付いてきましたね☆ 成功を祈ってます。
こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。
熊本先行ロードショーの初日であります
5月13日(土)には
監督&俳優さん達によります舞台挨拶を
予定しておりますので、ぜひご家族やご友人
職場の方にもお知らせしていただけると嬉しいです!
この映画を観ていただき
「何かしら感じていただけたら…」と
監督&スタッフ一同そう願っております。
凶悪犯罪の低年齢化などが目立つように
子ども達の心が揺れ、もがき苦しんでる時に
何とか勇気づけ、力になれたら。と思います。
たくさんの大人の方に観ていただき
親子や家族や、ご友人達と
話し合われるきっかけになればいいなぁ。と思います
コメントありがとうございます。
13日は仕事なので,舞台挨拶に行きたくても行けないのでもどかしいのですが,同僚や知人には薦めまくっておきました!!
熊本だけでなく,全国のみなさんに見ていただきたいと私も思っています☆
今の世の中、自分の居場所を探すのが問題
だと思いますね。
そういう私も自分の居場所は自分のブログ
かも知れないですね。
熊本という土地柄、第一次産業に従事している
人の割合が高く、素朴さがあるかもしれませんね。
雄大な阿蘇があり温泉があり、結構、福岡・佐賀・山口ナンバーの車を見かけますね。
それだけ阿蘇には癒しの効果が有るのでしょうね。