2006年03月27日

The Dot

今日の1冊。


The Dot
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谷川俊太郎さんの和訳で日本語版『てん』も出版されています。
 主人公はお絵描きが大嫌いなワシテちゃん。お絵描きの時間に「絵なんか大嫌い!」とプリプリしています。そんなワシテちゃんが、「あれ?絵を描くのって意外と楽しいな」と思えるきっかけとなる出来事、そしてその後のワシテちゃんの変化が描かれている作品です。
 こんな声掛けができるCare-Workerでありたい。
 客観的でしかも冷静に状況を判断できるCare-Workerでありたい。
 そんなことを心の底から思いました。
絵本だけど、子どもと関わる仕事をしているすべての大人に読んでほしい。

 この絵本は『絵』を媒介にした 大人と子どものやりとりがきっかけで、子どもがいかに自信を持つかといったことに焦点をあてた作品だと思います。
 私自身は、高校での芸術は書道を選択したので、義務教育中の「図画工作」「美術」の授業しか受けてません。はっきり言って、図画工作は苦痛な時間でしたし、美術も苦痛の極みでした。今思えば、「絵はこう描くべきなんだ」という先生の主観やクセが苦痛だったのでしょう。
 そんな私に、絵の楽しさを教えてくれた人物がいます。
 彼女はスイスのユング研究所研究員で、絵画療法を専門にしています。彼女は私の職場に来て、一室の壁に模造紙を貼りまくり、その上に画用紙を貼り(貼る場所は‘自分がしっくりくる場所’を選択できました)、部屋の真ん中に18色の絵の具と1色につき大小2本ずつの絵筆を準備し、そして一言「さぁ、好きなように 描いてごらんなさい」と言いました。「…」戸惑っている私に、彼女は「どの色が好き? そう、その色ね。筆を持って、絵の具をつけて…。線を描いてごらんなさい。縦でも横でも斜めでも、好きなように。筆の感触を味わってみて」と言ってきました。
試しに線を描いてみると、思いのほか筆の感触が気持ち良く、他の色も試してみたくなって カラフルな線だらけの1枚を仕上げてしまいました。
 学校で机や画板に向かって描く描き方をしてきましたが、「立って壁に向かって絵を描く」というのはそれが初めての体験でした。しかも、画用紙の下には模造紙が貼ってあるので、絵の具がはみだしてもいいのです。そのはみだした絵の具が重なりあって、それすらも芸術になるのです。
 この手法は、フランスの画家アルノ・シュテルン氏が彼のアトリエで使っている方法だそうです。彼が戦災孤児をアトリエに連れて来ては絵を描かせ、絵を見ているうちに「どんな子でも、絵を描かせると○△□といった図形に帰着する」という結論に達したのだとか。そして研究に研究を重ねて『絵の具18色』『ガチョウの羽で作った筆』に到達したみたいです。
 何の話だかわからなくなってきました。
 音楽にしても絵にしても、苦しむもんじゃないなと時々思います。それを職業にしている方々は別ですが。

アルノ・シュテルンのアトリエに興味を持たれた方はのぞいてみてください(英語です)。アトリエの雰囲気が伝わって来ます☆ → Arno Stern Web Site

こちらもよろしく → 人気blogランキング
posted by Deanna at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | My Favourite Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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