公開当時(2005年8月中旬)、牧師先生に「観て〜」と薦められていたにもかかわらず、こちらでは単館上映でしかも上映期間も短すぎ、仕事でバタバタしていた時期でもあったので映画館では観ることができませんでした(泣)。先日、理事長と話していたら「僕はシビアな(派手ではないけど感動する)映画が好きなんだよー。『マザー・テレサ』は良かったよ〜。」と言われ、これは観なくては…と思って観た次第です(なぜ理事長との会話で映画談義になったのかは不明)。
マザー・テレサ
1946年、インドのカルカッタ。カトリックの修道院内にある女子校で教鞭をとる修道女のマザー・テレサ(Olivia Hussey)。彼女はある日、ダージリンへ向かう途中で“貧しい人々のために尽くしなさい”という神の声を聞く。自分の居場所が修道院の中ではなく貧しい群衆の中にあると悟った彼女は、カルカッタに戻り修道院の外で活動を開始する。やがて、従来の修道会に属しながらの活動に限界を感じた彼女は、新しい組織“神の愛の宣教者会”を設立、親を失った子どもたち、貧しい人々、ハンセン病患者といった人々のためにより一層献身的に尽くすのだった。
当時のインドと言えば、英国からの独立問題や宗教上の対立など、難しい環境にあったことは確かなようです。マザー・テレサのように修道院の外に出て人々に接する修道女はいなかった。でも彼女はやるべきことをひたすらやり続ける。修道会内部からの反発、外部(役所)とのやり取り…。問題は山積みだけれど「神は焦らない」と言って少しずつ前進していく。そして約50年もの間、彼女は活動を続ける。
「継続は力なり」と言葉で言うのは簡単だけれど、何十年も見返りを求めずに人に尽くし続けるのは困難なのではないだろうか。私は俗世間で生きているので そんな風に思ってしまいます。私、多分、「仕事」じゃなかったら今の仕事 やってられんと思うもん。給料減ったら絶対キレるもん。
マザー・テレサは私達とは違う世界の見方をしていたのではないかと思うのです。もっと客観的で、もっと冷静に世界を見ていたのではないか、と。
『無償の愛』って何だろう。
仕事を離れてマザー・ハウスに行ってボランティアしてみようかと思い始めた私なのでした。
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