優しい両親とかわいい妹弟に囲まれ、楽しく幸せな毎日を送っていた14歳の少女、スージー・サーモン。初恋の予感に胸をときめかせていたある冬の日、彼女は近所の男に無慈悲に殺されてしまう。最初は自分が死んだことにも気づかなかったスージーだが、やがて天国の入り口に辿り着く。そんな中、犯人は警察の捜査を切り抜け、平然と日常生活を送っている。一方、愛する娘を失った家族は深い悲しみに暮れていた。やがて、父親は残された家族を顧みず犯人探しに妄執し、自責の念に苛まれていた母親はそんな夫に耐えられずに、ついに家を出てしまう。バラバラになっていく家族を、ただ見守ることしかできないスージーだったが…。
久しぶりに書くな,映画レビュー。
あの世とこの世の間で揺れ動いてるスージーが,犯人探しに一役買うお話かと思っていたのだけど。ぜーんぜん違う〜。
んで。自分の映画にはカメオ出演するのが趣味のPJ。今回も,フィルムの現像を取りに行ったパパの後ろにこっそり映っていたらしい(爆)。
さらに,ご自分の映画の宣伝も忘れないPJ。本屋のシーンで,“J.R.R.トールキン 指輪物語”のポスターがでかでかと貼ってありました。
この映画ね,ありとあらゆる賞レースで 犯人役のスタンリー・トゥッチさんがノミネートされたり最優秀助演男優賞を受賞してたりするんだけどさ〜。怖いんだよ,このおっさん。少女趣味のくせにそれを隠した感じ…。あたし,昨日の帰り道 車に乗っていたにもかかわらず,「知らないおぢちゃんに付いて行ったらダメだ」「夜の一人歩きは危険だ」ってビクビクしてました(汗)。
PJ監督にしてはファンタジックな要素がたっぷり(でもPJの少女趣味は全開)だと思ってたんだけど,やっぱりさぁ,この人 スプラッタというかグロテスクというか,そういうのが好きなんだよね〜。殺人そのもののシーンはないけど,殺害される恐怖感をあーゆー映像で表現するところが…。もうPJ,あんたにしかできないよ。
あと,スージーのキテレツばあちゃん役のスーザン・サランドン。デッドマン・ウォーキングの時とえらい違うやないですか!!! びっくりしましたよぉぉぉぉ。
『喪失感』を別の視点から見たらこうなるのか〜,と。そんな感じです。はい。うちのばあさんもあのあたりでこっちを見てるんだろうかとかちょっと想像してしまったけど…。
次は『Dr.パルナサスの鏡』でも観ようかと思っていたのだけど,監督がテリー・ギリアムと聞いてちょっと迷っているところ。あの監督とは相性が悪い。ブラザーグリムあたりから。
でもなぁ。ジョニデ出演してるんだよな。ヒース・レジャーの遺作なんだよな。う〜ん。悩む…。