2006年01月08日

Som i Himmelen/As It Is In Heaven(2005,Sweden)

歓びを歌にのせて
天才指揮者として世界的に大きな名声を得ているダニエル・ダレウス(Michael Nyqvist)。しかし想像を絶するプレッシャーと過酷なスケジュールのために彼の肉体と精神はもはや限界に達していた。そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼がたった一人で向かった先は、幼年期を過ごした小さな村。ここで静かに余生を送ろうとしていたダニエルだったが、やがて地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。純朴な人々と音楽を通じて交流を深めるうちに、再び音楽の歓びを呼び覚していく姿を描く。

 ただ単に「音楽が好きだから」という理由だけで観てしまったスウェーデン映画。スウェーデン語はさっぱりわかりまへん。
 まぁ,私も音楽(楽典とか)を少しばかりかじった人間なわけで。今は趣味として音楽を楽しむ程度ですけどね。
 『天使にラブソングを』は「楽しんで歌えばいいさ〜るんるん」「歌ってりゃ楽しくなるさ〜」って感じで わかりやすい作りになっていますが、この映画はさすが欧州映画、わけがわかりません。天才指揮者のダニエルさん、天才だけあって言ってることが難しいし、音楽に対する姿勢も違う。当然アマチュア聖歌隊員は「そーゆーこと慣れてないしぃ〜」「難しいこと言わないで〜」とちょっと反発してみたりするわけです。それでもいつの間にやらダニエルさんの指導に慣れていって、音楽を 歌を そして共通の趣味を持った仲間とのつながりを楽しむようになっていく。そんな姿って、観ていて「いいなぁ」と思う。
 音楽って、言葉では伝えられない何かを伝えるもので、それが相手に伝わった時に 相手の心が開くのではないかと思うの。いつかそんな音楽に出逢いたい。そう思った映画でした。音楽(特にクラシック音楽)が大好きな人にはオススメです。

*映画の途中で流れる「ガブリエラの歌」は聴く価値ありまくり。この女優さん頑張ってるーと思ってたら、本物の歌手なんですって。

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posted by Deanna at 11:11| Comment(3) | TrackBack(3) | My Favourite Movies(O〜Z) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Deanna様
早速のTBありがとうございました。Deannaさんの映画が好きなことがわかる文章でした、さらっと語る寸評の中にも光るものがありました。これからもいい作品を取り上げたいと思ってます。よろしくお願いします。
Posted by 潟jホン・ミック編集部Y・T at 2006年01月13日 08:46
Hej Deanna!
Hej=Hi in English
Sa om i himmelen
今日、この映画を見てきました。久しぶりのスウェーデン映画。スウェーデン大好きなわたしにとってはMycket bra bio!! なるべく日本語みないようにスウェーデン語聞いていました。Jag travis Sverige!! Kanske ska jag titta den igen!! クリスチャンでもあるのでGabriellaの歌は心に響くいい曲です。冬の雪の景色は-40度を体験したJokkmokkを思い出します。夏も何回か往ったことがあるので、すべて懐かしかった。さすがスウェーデンと思う映画でした。スウェーデン語のためと思って見た人はたぶん少ないでしょう。とても分かりやすいスウェーデン語だった。これからスウェーデン語のblogにこのこと書くつもり。

初めてこちらのblog訪れました。ちょっとコメントもしてみました。
Posted by Solenskiner at 2006年01月17日 00:04
>Solenskinerさん
訪問していただいてありがとうございます。
私にとっては初のスウェーデン映画。そして初スウェーデン語。
クリスチャンではないですが、キリスト教に触れる機会が多い生活を送っていますので、Amazing Graceやガブリエラの歌には感動してしまいました。

…Solenskinerさんのページにも訪問させていただきたいのですが、どこへ行けばいいのかしら?
Posted by Deanna(管理人) at 2006年01月17日 01:15
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