誕生日プレゼントに「優しさ」を欲しがる後輩男子。あちこち探しまわってようやくみつけたプレゼント、教皇フランシスコ 日めくりカレンダー。パパ様はこの世で一番優しさに満ち溢れた方だと私は思う。
ただ、この後輩男子はどうやら世俗的な優しさ(目に見えるもの)を好んでいるようで、パパ様のメッセージの奥深さには全く気づいていない。残念。
で、探しまわってる間に書店で「貧困女子」なる本を手に取ってしまい、なんとなく購入。
著者によると、貧困女子は国の施策の被害者であり、国の施策と国の施策を良しとしてきた中年男性が悪いのだそうだ。全く共感できない主張である。
そして、貧困女子がなぜ貧困に陥ったかについて39名の証言が掲載してあるのだけど、どれもこれも「それ、あなたが自分で選択した結果でしょ?」と言いたくなる内容ばかり。例えば「彼氏の借金を返すために風俗で働いたのに彼氏に捨てられた」とか「婚活パーティーのために自分磨き(習い事とかエステとか)をしている間に借金作ってしまって…」とか「すぐに男性を好きになってしまうので、父親が誰かわからない子を3人産んだ。シングルマザーで頑張ってるけどお金が足りない」とか。全く理解できない。
なぜ貧困女子が「助けてほしい」と言えないのか、そこを掘り下げてほしかった。
唯一理解できたのは、「貧困女子は、経済的な貧困だけでなく、関係性の貧困、情報の貧困を抱えている」という部分。
個人的には、一番大きな原因は「(適切な)関係性の貧困」だと思う。ご自分の狭い世界で生きてらっしゃって、似たような境遇のお友達もいらっしゃるから、ご本人たちは「関係性の貧困」だなんてこれっぽっちも思ってらっしゃらないんだろうけどね。
まぁ、考えるきっかけを与えてくれるという意味では読む価値のある本かもしれませんが、あまりおすすめはしません。
この本に登場なさっている39名の貧困女子さんたちや貧困女子さんに連なる方々を主が導いてくださいますように。